8月28日(火) 晴
昨日から、2学期が始まった。
「おはよう、行ってらっしゃい」「しっかり、お水を飲んでね」
アイコンタクトをとりながら、声掛けを欠かさない。
富貴ヶ丘区からは120余名の小学生が、グループごとに次々登校してくる。
「あらら、どうして泣いてるの?」
黄色いランドセルカバーを掛けた一年生の女の子が、黙ったまま涙を流して歩いてきた。
作業小屋の端に座らせ、寄り添って座りながら、「おなかが痛いの?」「どこか痛い?」「宿題を忘れたの?」と訊ねるも、すべて「ううん」と首を横に振る。
「学校に行くのが嫌なの?」「うん」
言ったとたんに、激しくしゃくりあげて泣き出した。
「あぁ、泣きたかったのね。 泣きなさい、泣きなさい。 おばちゃんが学校まで送ってあげるから、思いっきり泣きなさいね」
Oちゃんは、10分ほど激しく泣き続け、やがて収まった。
「おばちゃんも、学校に行きたくない日があったわ。 お洩らしをした日もあったし算数も嫌いだったし…」「あ、歌うたって行こうか? 『春の小川』、知らない? 『春が来た』も知らない? えっ、『世界に一つだけの花』は知ってる? 」
ふたりで手をつなぎ、「♪花屋の店先に並んだ いろんな花を見ていた…」、と歌いながら歩いていて、細い三叉路に出た。
「あれ? どの道を行くの? おばちゃんは表通りしか知らないの。Oちゃん、教えて」「…知らない」
行き暮れたところで、親切なおじさん・イナモリ氏に出会い、「あ~、連れて行ってやるわ」。 Oちゃんは、おじさんとさくら♪に手をひかれ、嬉しそうに小学校に着いた。
我が家の長男も次男もこの学校に学び、長男の二人の娘もお世話になった。
先生方はもちろん、地域の方々に優しくしていただいて大人になった。
人生は、どこかで誰かに受けたご恩を、いつか誰かにお返ししつつ行く旅である。 喜びの連鎖、納得の連鎖、そして「ありがとうの連鎖」‼
一人帰る道すがら、またまた道に迷い、大きな沼の道から引き返したりして、帰宅したら午前9時半だ。
ひまわりコーラスの練習に10分遅れて、ごめんなさい。
ひまわりコーラスは毎週火曜の午前か午後に、2時間の練習をするのだけれど、今日、富永智江子先生はそのうちの30分を割いて、絵本『戦争を止めた人たち』(鈴木まもる著)を紹介し、強く反戦の思いを語られた。
【100年前に実際にあった出来事を描くことで、これから100年先の子どもたちへのメッセージを絵本で残したい】、そんな作者の強い思いを感じることのできる一冊。 早速読んでみよう。
この絵本の「あとがき」の絵を描いている時に、プーチン大統領のウクライナ侵攻が始まったそうだ。
【100年前に実際にあった出来事を描くことで、これから100年先の子どもたちへのメッセージを絵本で残したい】、そんな作者の強い思いを感じることのできる一冊。 早速読んでみよう。
この絵本の「あとがき」の絵を描いている時に、プーチン大統領のウクライナ侵攻が始まったそうだ。
憎しみと殺戮と国盗りの不条理しか生まない戦争が、今、異なる主義・主張の前に堂々と行われ、複雑に絡み合った経済生活への影響などのせいで、自由社会のどの国も止めることができない。
「私たちは、子どもたちが生きていくのを見届けたいのです。道に外れたことを言っていますか? 私たちは自由のために闘っています」
演説で語られたゼレンスキー大統領の言葉は、主義・主張を超えた」真実なのだけれど。
この演説に胸締め付けられた一人として、終われない戦争の不条理に思いを致す昼下がり。
久しぶりに、物思う秋を迎えました。
日々の明け暮れに、人生の大きなテーマが隠れておりますね。
流石の清風さまの、【眼光紙背に徹す】ご様子に、背筋が伸びました。
大阪においでになられます日には、ぜひご一報くださいませ。
お目もじを楽しみにお待ちいたします。