3月31日(木)
埼玉在住のエッセイスト・桂木俊介氏から下記のメールが届いたのは、去る3月25日のことだった。
桂木氏の本名は、磯田昇。
さくらにとっては、高校時代の学友、磯田くんだ。
彼は三菱系列の会社社長を経て、定年退職後ボランティア活動に身を投じられた。
きっかけは、大阪支社長の時に遭遇された阪神・淡路大震災であったろうと推測している。
ご自分も被災者であったけれど、昨日まで元気に交友を続けていた友人を捜して、西宮の小学校体育館で無残に並べられた遺体の中に、それと見つけた時の衝撃を、当時体験者のエッセイ集『銀のスプーン』(1~31巻)に投稿、3巻ほどを贈っていただいた記憶がある。
顔を晒したままの友人の遺体に、とっさにトイレットペーパーを丁寧に巻きつけたエピソードを聞き、粛然と襟を正した日のことを思い出す。
震災の語り部として機会のあるごとに講演活動を続け、その後はJAICAから派遣されて、夫人ともどもブラジルに赴き2年間を彼の地のために尽くしてこられた筋金入りのボランティア人士である。
このたびの大震災、胸の痛くなかろうはずはない。
下記のメールにその思いが込められている。
-------- Original Message --------
Subject: 避難先・さいたまスーパーアリーナの今です
Date: Sat, 26 Mar 2011 07:32:08 +0900
From:
磯田です。
スーパーアリーナでボランティア活動をしています。
福島から2千名以上の方が来ておられます、TVなどで紹介されたそうですが、特に 双葉町からは町長はじめ役場ごと避難されています。
25日(金)には陸上自衛隊吹奏楽部隊の人たちが来て頂いて、「味気ない避難生活に潤いを…」との願いを込めてでしょうか、我々が良く知っている曲などを披露してくれました。
本当にご苦労さま、と感謝したいと思います。
寒かったですがその都度手袋を脱いで拍手している観客が相当居りました。<以下略>
◆
自衛隊について、時の民主党官房長官が国会の場で「殺人装置」と言い放ち、多くの国民の顰蹙と怒りを買ったのは、つい先頃のことである。
まことに事実に反し、国民感情にそぐわない放言であった。
※多くのマスコミはこれを「失言」と報じたが、失言とは「つい、うっかり言ってしまった」ことを言うのであり、仙石由人氏のそれは、「確信犯的放言」と言っていい。
マスコミ各社におかれては、言葉の適正使用について今一度厳しく見直し、今後に生かされたい!
閑話休題、誓って言う。
心ある国民は、有事の際の自衛隊への信頼と感謝を忘れない。
この度もどのテレビ局であったか、長い棒の先に赤い小布を付けて捜索に向かい泥にまみれたご遺体を見つけ、その搬送に際して長く合掌の礼を執られる自衛隊員の姿や、幼子を抱いた喜びの顔、背中を丸めた老婦人の肩を優しく抱いて佇む姿…など、自衛隊員の活動姿の一こまを放送してくださった。
さくらは身内に自衛隊関係者がいるわけではなく、知人にも関係の方はおられない。
被災地のことを案じる一人の視聴者として、【見たい事実の一こまを見せてくれた】このテレビ局に敬意を表し、お礼を申し上げたいと思うものである。
あ、↓これこそが真のお礼ですよ、ね。
>寒かったですがその都度手袋を脱いで拍手している観客…
会場には、「今欲しいもの」、「今足りているもの」のリストがダンボール箱に貼り付けられ、有事の現実を伝えてくれている。
ボランティアの現場で、磯田くんはまだまだ終わらない今後を見ている。
以下は、彼からのメールの後半部分である。
◆
学生・若者を募集のところ、数通のメールに60名くらいの希望者・問合せがありました、本当にありがとうございました。
子供たちが思ったより少なく(小・中学生で約90名)、春休みだったせいでしょ うか、多くの保育士も応募してくれました。
埼玉大・埼玉県立医大・横浜国大などから30名くらいが当地に来てくれました。
ご苦労さまでした。
「東北へ行く時には是非声をかけてください」と言ってきた学生もいました。
涙が出て来ます… <以下略>
◆
いま、自分にできるボランティアは何であるか?
一人ひとりが、それを考える時だと思う。
さくらは今のところ寄金しか出来ないので、せっせと節約暮らしをして【震禍応援・別財布】に小金を溜めこんでいる。
被災地の復興の、一日も早からんことを願いつつ…!
埼玉在住のエッセイスト・桂木俊介氏から下記のメールが届いたのは、去る3月25日のことだった。
桂木氏の本名は、磯田昇。
さくらにとっては、高校時代の学友、磯田くんだ。
彼は三菱系列の会社社長を経て、定年退職後ボランティア活動に身を投じられた。
きっかけは、大阪支社長の時に遭遇された阪神・淡路大震災であったろうと推測している。
ご自分も被災者であったけれど、昨日まで元気に交友を続けていた友人を捜して、西宮の小学校体育館で無残に並べられた遺体の中に、それと見つけた時の衝撃を、当時体験者のエッセイ集『銀のスプーン』(1~31巻)に投稿、3巻ほどを贈っていただいた記憶がある。
顔を晒したままの友人の遺体に、とっさにトイレットペーパーを丁寧に巻きつけたエピソードを聞き、粛然と襟を正した日のことを思い出す。
震災の語り部として機会のあるごとに講演活動を続け、その後はJAICAから派遣されて、夫人ともどもブラジルに赴き2年間を彼の地のために尽くしてこられた筋金入りのボランティア人士である。
このたびの大震災、胸の痛くなかろうはずはない。
下記のメールにその思いが込められている。
-------- Original Message --------
Subject: 避難先・さいたまスーパーアリーナの今です
Date: Sat, 26 Mar 2011 07:32:08 +0900
From:
磯田です。
スーパーアリーナでボランティア活動をしています。
福島から2千名以上の方が来ておられます、TVなどで紹介されたそうですが、特に 双葉町からは町長はじめ役場ごと避難されています。
25日(金)には陸上自衛隊吹奏楽部隊の人たちが来て頂いて、「味気ない避難生活に潤いを…」との願いを込めてでしょうか、我々が良く知っている曲などを披露してくれました。
本当にご苦労さま、と感謝したいと思います。
寒かったですがその都度手袋を脱いで拍手している観客が相当居りました。<以下略>
◆
自衛隊について、時の民主党官房長官が国会の場で「殺人装置」と言い放ち、多くの国民の顰蹙と怒りを買ったのは、つい先頃のことである。
まことに事実に反し、国民感情にそぐわない放言であった。
※多くのマスコミはこれを「失言」と報じたが、失言とは「つい、うっかり言ってしまった」ことを言うのであり、仙石由人氏のそれは、「確信犯的放言」と言っていい。
マスコミ各社におかれては、言葉の適正使用について今一度厳しく見直し、今後に生かされたい!
閑話休題、誓って言う。
心ある国民は、有事の際の自衛隊への信頼と感謝を忘れない。
この度もどのテレビ局であったか、長い棒の先に赤い小布を付けて捜索に向かい泥にまみれたご遺体を見つけ、その搬送に際して長く合掌の礼を執られる自衛隊員の姿や、幼子を抱いた喜びの顔、背中を丸めた老婦人の肩を優しく抱いて佇む姿…など、自衛隊員の活動姿の一こまを放送してくださった。
さくらは身内に自衛隊関係者がいるわけではなく、知人にも関係の方はおられない。
被災地のことを案じる一人の視聴者として、【見たい事実の一こまを見せてくれた】このテレビ局に敬意を表し、お礼を申し上げたいと思うものである。
あ、↓これこそが真のお礼ですよ、ね。
>寒かったですがその都度手袋を脱いで拍手している観客…
会場には、「今欲しいもの」、「今足りているもの」のリストがダンボール箱に貼り付けられ、有事の現実を伝えてくれている。
ボランティアの現場で、磯田くんはまだまだ終わらない今後を見ている。
以下は、彼からのメールの後半部分である。
◆
学生・若者を募集のところ、数通のメールに60名くらいの希望者・問合せがありました、本当にありがとうございました。
子供たちが思ったより少なく(小・中学生で約90名)、春休みだったせいでしょ うか、多くの保育士も応募してくれました。
埼玉大・埼玉県立医大・横浜国大などから30名くらいが当地に来てくれました。
ご苦労さまでした。
「東北へ行く時には是非声をかけてください」と言ってきた学生もいました。
涙が出て来ます… <以下略>
◆
いま、自分にできるボランティアは何であるか?
一人ひとりが、それを考える時だと思う。
さくらは今のところ寄金しか出来ないので、せっせと節約暮らしをして【震禍応援・別財布】に小金を溜めこんでいる。
被災地の復興の、一日も早からんことを願いつつ…!
頭が下がる思いです。もう私共は、おろおろ思い煩うばかりで、恥ずかしい限りですが、・・・・
JR紀勢線、和歌山線も2日から部品の納入ストップで1日何本か不通に決まりました。生協の注文品も随分ストップで、身近に感じることが多くなりました。ディサ-ビスの昼食後の薬の水の提供の「天然水」も在庫がなくなるも、入荷なしと・・・
被災者の方々のことを思えばまだ私たちは幸せですね。早く難問の解決を祈りたいです、
紹介して頂いて有難う、でも私磯田はそんな立派な事をしていないよ・・・
阪神大震災では多くの人さまにお世話になったのだから、人さまが困っていればお手伝いをするのが当たり前と思うだけだよ・・・
それが共通項を持った人間のすることさ・・・と思っている。 お元気で。。。
企業戦士としてTOPを極め、定年後はボランティアとして身を挺する覚悟。そして謙虚。
いずれもご立派です。
>頭が下がる思いです。もう私共は、おろおろ思い煩うばかりで、恥ずかしい限りですが、・・・
ほんとうに、同感です。
何不自由ない日々の明け暮れが、「なんだか申し訳ない…」、そんな気持ちがぬぐえません。
せめて暮らしをやりくりして、被災地への寄金を重ねたいと思いを新たにしています。
☆磯田さん、こんばんは。
あなたは、現役ビジネスマンのころから、とくにアジアからの留学生の良きパパ、兄貴として、彼らを手厚く支援してこられ、退職後の今は、ほんとうに地に足着いたボランティアぶり。 ご立派ですぅ。
☆清風さま、いつもありがとうございます。
磯田さんの地球規模のボランティアマインドは素晴らしいです。
いつも変わらず、おごらず、優しい…
そんな友人です。