山崎家の墓所を済ませ、市内の中心地にある筆山(ひつざん)に回った。
鶴恵叔母さんが生前に建立された、「潮江(うしおえ)のお釈迦さま」に詣でるためである。
吉川さんが、「昨日は、土砂降りの雨でした。 高知の雨は下から振るがですよ」とおっしゃった。
幸い、雨に邪魔されることなく墓参が叶い、【ご先祖さまのおかげ】を喜んだ。
おまけに、市役所の山中さんとも知り会えたし!
お釈迦さまに詣でた帰り、前を歩く男性が横を見て、「危ないな!」と独り言をおっしゃった。
ご挨拶もしないまま、「野犬ですよね?」と、後ろから不躾にも声掛けをするさくら。
重ねて、「役所の方ですか?」とお訊ねする。
…だって、後ろ姿から【使命感のオーラ】が立ってたんだもの、すぐに分かった。
「あー、市役所の者です。 明日、潮江中学の避難訓練をするので下見にきたんですよ」
長靴がドロドロで、よほどしっかりと下検分をして来られたみたい。
道すがら、潮江地区を見下ろすこの地に、地区一帯の有縁無縁の諸精霊の鎮魂・安寧を願って、市井の一介の主婦がお釈迦さまを建立させていただけたことを、少しお話させていただいた。
叔母が恥ずかしがっておられるように思った。
この石段を上れば、お釈迦さまに会える!
桜の古木に取り巻かれたお釈迦さま。
来年は花咲く頃にも、必ず来させていただこうと思う。
t
ここに詣でるのは15回ほどになるが、初めて男性にお出会いできた。
毎日のように来ておられるそうだ。
鶴恵叔母さんが生前に建立された、「潮江(うしおえ)のお釈迦さま」に詣でるためである。
吉川さんが、「昨日は、土砂降りの雨でした。 高知の雨は下から振るがですよ」とおっしゃった。
幸い、雨に邪魔されることなく墓参が叶い、【ご先祖さまのおかげ】を喜んだ。
おまけに、市役所の山中さんとも知り会えたし!
お釈迦さまに詣でた帰り、前を歩く男性が横を見て、「危ないな!」と独り言をおっしゃった。
ご挨拶もしないまま、「野犬ですよね?」と、後ろから不躾にも声掛けをするさくら。
重ねて、「役所の方ですか?」とお訊ねする。
…だって、後ろ姿から【使命感のオーラ】が立ってたんだもの、すぐに分かった。
「あー、市役所の者です。 明日、潮江中学の避難訓練をするので下見にきたんですよ」
長靴がドロドロで、よほどしっかりと下検分をして来られたみたい。
道すがら、潮江地区を見下ろすこの地に、地区一帯の有縁無縁の諸精霊の鎮魂・安寧を願って、市井の一介の主婦がお釈迦さまを建立させていただけたことを、少しお話させていただいた。
叔母が恥ずかしがっておられるように思った。
この石段を上れば、お釈迦さまに会える!
桜の古木に取り巻かれたお釈迦さま。
来年は花咲く頃にも、必ず来させていただこうと思う。
t
ここに詣でるのは15回ほどになるが、初めて男性にお出会いできた。
毎日のように来ておられるそうだ。