12月27日(月) 曇
今日のさくら♪は、画像のまんま。 見たまんま。
朝から、年賀状の裏面を完成させ印刷にかかる。
毎年、間に合わなくて大みそかに郵便局に走り込む。
「1年間、余裕があったでしょ!」と長男に突っ込まれている次第で…
今日も全国各地で雪の話題。 温暖な郷里・松阪でも、子供のころには30~50㌢ほどの積雪は珍しくなかった。
金つなぎの病友がたとご縁ができて、新潟のツノヤマさん宅では冬の玄関は2階と知った。
毎年、2㍍以上の積雪に、家全体が覆われ、この地区の皆さまは、2階の玄関から雪かきをして出来た道に降りて、外界とつながるのだと知った。
戦後教育の中で一世を風靡した「やまびこ学校」の冒頭に、石井敏雄くんの『雪』が記されていた。
「雪がコンコン降る。 人間はその下で暮らしているのです。」
敏雄少年の、痛々しいほどの諦念が当時11歳の私には理解できず、心に小さなトゲを残したばかりであった。
東北の寒村の中学生は、なんと強い心を持っておられるのか?
当時、高村光太郎の詩を読み漁っていたせいもあって、『冬よ僕に来い、僕に来い 僕は冬の力、冬は僕の餌食だ』などと高吟して、敏雄くんは「逃げ腰・弱虫」と理解していたけれど、いま、判る。
この状況において、嘆くでなく訴えるでなく、現実を粛々と受け止め客観視できる、大人の立ち向かい方を、身に着けて、敏雄少年はどんな大人になられたのかを調べたけれど、今に至るも判らない。
大雪であろうと、新型コロナであろうと、またほかのどんな困難であっても、粛々と受け止め人は生きていく存在なのだと、私に教えて彼は85、6歳になっておられるであろうか?
昨日、墓参の帰りに長男が買ってくれた缶入り珈琲の残りをストーブに掛けたら、薫り高い珈琲の香りで部屋が満たされた。
ただそれだけで、幸せな気持ちになった。
敏雄くんの日々に思いを致して…
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