11月8日(火) 晴
午前9時半からステージ衣装に着替え、ボイストレーニングと練習を済ませ、いよいよ、名張の氏神さま・宇流冨志禰神社の社殿に昇り、コーラスを奉納させていただく。
今日の主旨は、ひまわりコーラス・川北鈴代表の白寿(99歳)祝いの昇殿である。
神社の中森孝栄 宮司さんの奥さまが、会のメンバーであることから、有難くも今日の祝典となった。
一同で宮司さんのお祓いを受け、祝詞を謹んで心に刻み、代表さん、富永智江子先生の玉串奉奠に併せ、全員が二礼二拍手一礼で和す。
宇流冨志禰神社は、名張市の氏神さまとして親しまれ、私事ながら二孫(次男家の長男)の初参りは、この社殿に昇らせていただき、無事今に至っている。
有難くもうれしいご縁を25年前に結んでいただいたものである。
神社の主祭神は、宇奈根命(うなねのみこと)、その他には、武甕槌命(たけみかつちのみこと)、經津主命(ふつぬしのみこと)、姫大神(ひめおおかみ)、大物主命(おおものぬしのみこと)、火之迦具士命(ほのかぐつちのみこと)、宇迦之魂命(うかのみたまのみこと)、建速須佐之男命(けんはやすさのおのみこと)、天兒屋根命(あめのこやねのみこと)、応仁天皇(おうじんてんのう)、仁徳天皇(じんとくてんのう)が祭られているという、まことに由緒正しきお社である。
天正伊賀の乱(1580年)で、社殿はもちろん宝物や古文書など、すべて焼き討ちにあい消失。 記録的なものは残されていないというけれど、境内には元久2年丑(1205年)の銘の残る石燈篭があり、元和2年12月20日の棟札があることから、この年に社殿その他が再建されたものと推測される。
陽射しはあれど吹く風冷たく冷え込む昼に、平均年齢77歳の【むかし乙女】26人は、胸を張り笑顔も晴れ晴れと「団歌・ひまわり賛歌」「手のひらを太陽に」「切手のないおくりもの」「いのちの歌」…と、歌い継ぐ。
境内には、名張小学校の子供たちが社会見学にに来ておられ、後半の「まりと殿様」を聴いて、大きな拍手をしてくださった。
社殿の上からは、むかし乙女からも拍手を返し、子供たちとの図らずもの拍手のコラボが美しく響いた。
冷え込む真昼だけれど、皆の心にはふくふくと温かい風が吹いた。
ステージを降りて、改めて代表さんの白寿をお祝いし、コーラスの歴史を紐解き、富永先生は感極まって目頭を熱くしておられた。
平均年齢77歳!
なのに、高く柔らかく美しい声のハモリを聴いていただける。
幸せだなぁ、幸せです。
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