2月10日(火)
抜けるような青い空に、たゆたう白い雲。
午前10時半を少し早めて、元NHKエグゼクティブプロデューサー・上野重喜さんのご葬儀が始まった。
享年79歳。
穏やかな笑顔の上野さんの遺影は 生前の優しさを偲ばせて、「あぁ、来てくださったんですね。 お体ご無理なさらないように…」 と、今にもそんなことをおっしゃるような柔和さで静まっておられる。
郷里の兵庫県立柏原(かはら)高校で共に学んでこられた親友で、同じ東京のマスコミの世界で名を残すことになられた高見秀史さん(元フジサンケイリビングサービス・ディノス専務取締役)が、心のこもった弔辞を捧げられた。
標準語のなかに少し残る、ふるさとのなまりに気づき癒されたこと、余命半年のがん患者を紹介したら三重にまで取材に行かれたこと、その広野光子が今日三重から深夜バスで駆けつけたこと、最後の仕事は、病を押して北海道まで新井満さんの取材に行かれたこと…など、年齢を感じさせない、病をものともしない、上野さんの強さと優しさの一端を紹介なされ、感無量であった。
上野さんの「ラジオ深夜便 こころの時代」は、反響がもの凄く、2夜連続放送されたため、2日目はラジオ放送中の早朝から問い合わせの電話やFAXが相次ぎ、我が家の電話機が壊れた。
後にCD化されたおりには、学友の琢ちゃんこと小滝琢生氏から「著名人に混じって11枚目の普通人のCD化、…これは凄いことですよ!」と連絡をいただき、「ほんとうに、凄いことなのね」と納得をしたのだった。
このCD、今年で15年を経たにも関わらず、未だにNET購入者がおられるようで、毎年印税が送られてくる。
上野さんの優しい、的確なインタビューのおかげである。
また、2007年2月には、「イスラムへの理解と誤解」と題して、当時一橋大学大学院の内藤正典教授から、今に生きる貴重な内容を引き出しておられる。
NHKオンラインで購入できるので、ぜひ、一聴をお勧めしたい。
見事なインタビューアー・上野重喜さんに、謹んで合掌。
お焼香の列も途切れがなく、献花のときも人の列が続いた。
上野さんをご存じよりの皆さまのほかに、「和子夫人が筝曲の名手なのでお弟子さんも多いようです。 ご長男の洋一郎さんもホンダ・マレーシアの社長ですから、そのご関係の方も…」と高見さんからうかがった。
これまで数回、電話でしかお話したことの無かった夫人の、凛とした和服姿が印象に残った。
高見さんは、丹波にある天台宗のお寺の出自である。
父上からいただかれたお数珠が算盤の玉のようで、珍しかったので調べてみたら、天台宗のお念珠は、扁平な平玉(ミカンのような形)が特徴とされ、主玉が108個、親玉が1個、四天玉が4個で構成され、親玉から連なる房には20個の平玉と10個の丸玉が付いているんですって。
…さくら@いくつになっても、物知らず。
丹波の柏原高校の同級生8人が、そろってお見送りをされた。
皆さん、お揃いの79歳。
お元気で、屈託のない優しさで、気軽にお声を掛けていただいた。
ありがとうございました。
抜けるような青い空に、たゆたう白い雲。
午前10時半を少し早めて、元NHKエグゼクティブプロデューサー・上野重喜さんのご葬儀が始まった。
享年79歳。
穏やかな笑顔の上野さんの遺影は 生前の優しさを偲ばせて、「あぁ、来てくださったんですね。 お体ご無理なさらないように…」 と、今にもそんなことをおっしゃるような柔和さで静まっておられる。
郷里の兵庫県立柏原(かはら)高校で共に学んでこられた親友で、同じ東京のマスコミの世界で名を残すことになられた高見秀史さん(元フジサンケイリビングサービス・ディノス専務取締役)が、心のこもった弔辞を捧げられた。
標準語のなかに少し残る、ふるさとのなまりに気づき癒されたこと、余命半年のがん患者を紹介したら三重にまで取材に行かれたこと、その広野光子が今日三重から深夜バスで駆けつけたこと、最後の仕事は、病を押して北海道まで新井満さんの取材に行かれたこと…など、年齢を感じさせない、病をものともしない、上野さんの強さと優しさの一端を紹介なされ、感無量であった。
上野さんの「ラジオ深夜便 こころの時代」は、反響がもの凄く、2夜連続放送されたため、2日目はラジオ放送中の早朝から問い合わせの電話やFAXが相次ぎ、我が家の電話機が壊れた。
後にCD化されたおりには、学友の琢ちゃんこと小滝琢生氏から「著名人に混じって11枚目の普通人のCD化、…これは凄いことですよ!」と連絡をいただき、「ほんとうに、凄いことなのね」と納得をしたのだった。
このCD、今年で15年を経たにも関わらず、未だにNET購入者がおられるようで、毎年印税が送られてくる。
上野さんの優しい、的確なインタビューのおかげである。
また、2007年2月には、「イスラムへの理解と誤解」と題して、当時一橋大学大学院の内藤正典教授から、今に生きる貴重な内容を引き出しておられる。
NHKオンラインで購入できるので、ぜひ、一聴をお勧めしたい。
見事なインタビューアー・上野重喜さんに、謹んで合掌。
お焼香の列も途切れがなく、献花のときも人の列が続いた。
上野さんをご存じよりの皆さまのほかに、「和子夫人が筝曲の名手なのでお弟子さんも多いようです。 ご長男の洋一郎さんもホンダ・マレーシアの社長ですから、そのご関係の方も…」と高見さんからうかがった。
これまで数回、電話でしかお話したことの無かった夫人の、凛とした和服姿が印象に残った。
高見さんは、丹波にある天台宗のお寺の出自である。
父上からいただかれたお数珠が算盤の玉のようで、珍しかったので調べてみたら、天台宗のお念珠は、扁平な平玉(ミカンのような形)が特徴とされ、主玉が108個、親玉が1個、四天玉が4個で構成され、親玉から連なる房には20個の平玉と10個の丸玉が付いているんですって。
…さくら@いくつになっても、物知らず。
丹波の柏原高校の同級生8人が、そろってお見送りをされた。
皆さん、お揃いの79歳。
お元気で、屈託のない優しさで、気軽にお声を掛けていただいた。
ありがとうございました。
新宿御苑のお茶会の席で穏やかに、優しく
あたたかなお声でお話くださりご一緒に満開の
桜が楽しめたことは、訃報をお聞きして 宝物のような一日だったと思い出しています。
ありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします。