友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

苦しんでいる人に寄り添えない政治家はいらない

2023年05月18日 17時56分49秒 | Weblog

 広島で明日から21日まで、G7が開催される。世界の主要国の首脳会議が、広島で行われるからには、単なる儀式で終わって欲しくない。慰霊碑に献花するだけでなく、原爆資料館をじっくりと見てもらいたい。

 高校生の時、修学旅行で原爆資料館を訪れ、戦争の残酷さに圧倒された。中年になってもう一度、原爆資料館に行ってみたが、むごたらしさは無くなっていて、資料がキレイに展示される場になっていた。

 資料館の職員に訊くと、「むごたらしくないものにという指示で変わった」と言うことだった。世界の指導者にはぜひ、私が高校生の時に見た、「当初の資料」を見てもらいたい。戦争の悲惨さ、残酷さを自分の目で見て欲しい。

 戦争は殺し合いだ。正しい戦争など無いし、キレイな戦争も無い。他国に攻められないために、軍事力を増大すると言う。しかし戦争になれば、たくさんの人が死ぬし、被害者は軍人だけに限らない。想像してみれば分かることだ。

 想像力の欠如は、国会議員の中にもいる。スリランカの女性が入管収容所で亡くなった件を取り上げた維新の梅村みずほ議員が、「病気になれば仮釈放してもらえる支援者から聞いていた」とか、「ハンガーストライキによって亡くなったかも」と、発言している。

 わざわざ病気になる人はいない、ハンガーストライキで死ぬ人はいない、そう梅村議員は思っているのだろう。収容所の扱いに、「命を懸けてでも抗議したい」人はいるだろう。入管収容所が非を認めているのに、梅村議員はなぜこんな発言をしたのだろう。

 人に寄り添うとは、その人の立場になってみるということである。政治家の基本だと思うけれど、「先生」と呼ばれると、寄り添うことを忘れてしまうのか。苦しんでいる人に寄り添えない政治家を、辞めさせることも有権者の務めである。

コメント (1)
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