友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

次の時代のスローガン

2023年05月25日 17時44分57秒 | Weblog

 「ウィルあいち」の2階にあるNPOプラザに入って、ちょっとびっくりした。事務所の壁には何枚もの、「北方領土返還」を訴えるポスターが貼られていた。返還運動に熱心な人がいるのか、上の指示で貼っているのか、定かでは無いが、公共の場ではあまり見たことが無かった。

 ウクライナがロシアと戦っているように、国土を奪い返すのは並大抵なことでは無い。自分が住んでいた土地を奪われて、平気でいられる人もいないだろう。人間の歴史そのものが土地の奪い合いだった。土地は人間にとって、無くてはならないものだから。旧約聖書にしても、古事記にしても、人々の土地への執着が描かれている。

 人間は農業に適した土地を求め、仲間とともに国を打ち立て、これを治めて来た。内に籠っているだけでは飽き足らず、他の国までも支配下に置こうとしてきた。日本人もどこから来たのか分からないが、大和朝廷が出来ると、次第に南北へと支配を拡げていった。北海道は江戸時代までは北の果て、異民族が暮らす土地だった。

 どこの国も、先住民を追い出したり、支配しながら国土を増やしてきた。アメリカは先住民を追い払って、白人国家を建設してしまった。北アメリカも南アメリカも、先住民を支配して新しい国家が生まれた。オーストラリアもニュージーランドもそうして生まれた。

 追い払われた先住民たちは、「領土返還」を求めているかも知れないが、ウクライナのような軍事力が無いから奪い返すことは出来ない。しかし、考えてみれば、国家が無ければ奪い合うことも無い。ご近所同士で仲良くやればいい。国家が無くなれば、軍備増強も必要無くなる。

 軍事費に予算を回すことが無くなれば、人々はもっと豊かに生活出来る。「国家廃止」「国境廃止」「軍隊廃止」こそが、次の時代のスローガンになるだろう。「みんな仲良く!国家を廃止しよう!」を訴えるポスターを募集する時代へ進むだろう。

コメント (1)
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