上の孫娘が1歳になる息子を連れてやって来た。ジジババに曾孫の成長を見せるためだが、同時に、ジジババがどうしているかを確認するためでもあるようだ。私たちは彼女を、「三番目の娘」と思って育ててきた。共働きの両親に代わり、水泳教室の送り迎えだけでなく、遊園地などへもよく行った。
いつまでも子どものように思っていたが、結婚し子どもを産み育てている。我が家へ来ても、孫と言うよりひとりの母親で、老いて世間知らずになっているジジババの良き相談相手である。「スマホの使い方が分からない」とカミさんが言えば、「それはね」と教えてくれる。「テレビの録画ができない」と言えば、町の電気屋さんにもなる。
私たちは助けられてばかりだが、今日、曾孫を見ていて、これからは少し助けることが出来るかも知れないと思った。1歳になって、まだヨタヨタしているが、ひとりで歩くようになった。興味の範囲も広がった。すると、「ダメ!」と叱れれることも多い。以前なら黙って母親の言うことを聞いていたが、自分の要求が満たされないと分かると、「ワアー」と大泣きをする。
子どもが確かに成長している証だが、これからは母親の思い通りにはならないということでもある。子どもにとっては母親は絶対に安心できる人であり、何でも助けてくれる人でもある。なのに、自分の意思を汲み取ってくれないから、泣きじゃくって要求する。家の中で、ふたりだけでいればどうしてもイライラが募るだろう。
子育てがままならなくなるだろうから、そんな時は我が家へ来ればいい。ジジババも子どもの成長を見守ることが出来て、嬉しくて仕方ない。昔の人は大家族で、子育てをしていたから、母親だけに子育てを押し付けることもなかった。いつでも連れておいでと声をかける。
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