友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

伊吹山から吹き降ろす風が冷たい

2024年12月19日 18時19分47秒 | Weblog

 ホンダと日産が合併に向けて協議を開始するという。資本主義経済の中で生き残るための秘策のようだ。この2社に三菱自動車が加わると、世界第3位の売り上げになるという。私が最初に車を買ったのは、ホンダの軽だった。以来、ホンダ車を乗り継いできた。

 それは1番手を買うよりも、2番手や3番手を購入して、寄り健全な競争社会に貢献したいという私の信念からだ。もともと日産は政府の後ろ盾があって出発した企業なので、個人事業からのし上がったホンダを応援したかった。

 私は愛知工業高校のデザイン科に勤めていたが、男子生徒の憧れはトヨタ自動車に就職し、車のデザインに携わることだった。絵が描けて、成績も優秀でなければ採用されないから、みんな必死で勉強していた。

 ホンダの創業者、本田宗一郎氏の言葉がFacebookに載っていた。「いいものをつくるにはいいものを見ろ」が口癖だったとある。「つくり手は、人が欲しいものはこういうものだということが分からなければダメだ。自分の想いが高ければ、よいものができる」と。

 そうやってホンダは成長してきたのだ。しかし今、自動車業界は大きな分岐点にある。私たちの時代は、「いつかはクラウン」のコマーシャルにあったように、普通車から高級車を望むようになっていた。けれど、車の位置づけが変わって来た。

 先進国の人口は減少し、環境への配慮はいっそう求められる。一方で、世界中の人々の生活は均一化してきているが、地球環境の変化は著しく、このまま人間は生き続けられるのかも分からない。

 日本で不可解な殺人事件が続いているのも気になる。北九州市のマクドナルドで起きた殺人事件の犯人は逮捕された。近くに住む43歳のひとり暮しの無職の男だった。千葉県柏市では50代の夫婦が殺傷され、少し離れた場所では8棟を焼く火事が起きている。

 こんな事件ばかりが報道され、どうなっているのかと行先が不安になる。伊吹山から吹き降ろす風が冷たい。今夜も、寒さはいっそう厳しくなるという。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日は散々な日となった | トップ | 自らを制することは困難だから »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事