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2023.09.22 黒豆のこと。

私の知り合いの女性Mさんは、政治家の娘さんで、昔、吉田茂さんが自宅に来訪された
時の、玄関に飾った桜の枝や、それを活けた花瓶のことなどの思い出話しを聞いたこと
がある。

昔は、マイクというものがなかったので、政治家にしろ、講演会の講師にしろ、弁士は
メガホンで声を張り上げなければならなかった。
それで、演説の時は、声が枯れて喉を痛めるので、家族や秘書たちは、大鍋で黒豆を
炊いて、いつでも、黒豆の煮汁が飲めるように、準備していたそうである。
黒豆は喉の薬だった。
そして、その黒豆の煮汁は、大変滋養があるので、疲れたり、風邪気味のときには、
テキメンであったとか。
政治家の娘で あったMさんは、今でも、私が風邪気味の時など、「早く黒豆の煮汁を
飲んで、寝てください。」と熱心に言われる。

私は、ビタミン剤など、薬は飲まない人だが、栄養剤を飲むより、こちらを選びたい。
それで、私もひと頃は、黒豆の煮汁を常備していたが、この頃は、黒豆が高価なことも
あり、忘れてしまっていた。


昨日喫茶店で、お隣の席の女性が、黒豆の袋を持っておられたので聞くと、三田から
売りに来ているというので、私もそこへ買いに行った。
私は、黒豆煮を作るつもりではなく、煮汁が欲しかった。
私は、この黒豆の煮汁を、冷蔵庫から出して飲むのが楽しみだった。
黒豆が安ければ、あの習慣を取り戻したいと思った。

今回買った黒豆は、B級品だった。
割れた豆などが、取り除かれず入っているが、これで充分。

オリーブの実は、熟すと、果皮が緑色→赤色→黒 となるらしい。
黒豆の茹でたものを、まるでオリーブの実みたいだと、書いてあったのを見て、
そうだ、オリーブの実の様な黒豆を、サラダなどに入れようと思って、以前はそう
していたことがあった。


煮汁を除けた後の、茹で黒豆。
まだ乾物の豆は、この5~6倍残っている。

(昼食)
私は、この黒豆を、以前は、プルスケッタに、散らしていた。
現在も、私は毎日昼食にプルスケッタを食べているので、今日は、この様に、茹でた
黒豆を散らした。
以前は、サラダのトッピングにも、よく使っていた。


私は、薬は飲まないが、ポリフェノールの塊だと思うこの煮汁を、今後栄養剤として、
活用したいと思っている。


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