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2023.09.05 脳腫瘍の再発?

私は、長年の職場を、一念発起、定年の1年前に辞めて、コンピューターの世界へ飛び
込んだ。
まずは、コンピューターブラフィックから始めた。

その頃のマックの世界では、コンピューターでは漫画しか書けないと思われていて、
私は、漫画を望まなかったので、自ら未知の世界を切り拓かねばならなかった。
寝る間も惜しんで、パソコンと格闘、今の性能の良いパソコンと違って、毎日がプリーズ
の連続だったので、ガンガンと頭痛がし、足の筋肉を落とし、1歩1歩が激痛になった。
その頃は、パソコンで仕事をする人は、胸に大きなゴムのエプロンをしなければならない
というのが常識だった
が、私は、忙しさに紛れて、エプロンをつけずに仕事をした。
そのせいか、案の定というか、脳腫瘍ができた。
脳外科で、レントゲンを見せてもらうと、いわゆる脳みそを包んでいる硬膜という部分
にできているらしかった。

大阪の大病院の脳外科部長が、最初の担当医だった。
2〜3年目に、私のレントゲン写真を見ておられた時、私は言った。
「先生、少し小さくなっている様に思いますが。」すると先生は、びっくりして、
ノギスを持ってきて、過去の分と今の分を測り、「私には同じに見えますが、でも、
あなたがそう言われるのなら、そういうことにしても良いです。」と言われた。
1年に1回、MRI検査を受ける様にとのことだったが、気になる私は、半年に1回受け
に行った。
その先生が転勤された後、2人目の先生が、しばらくして、「もう2年に1回の検査で
良いです」と言われたが、それでも、神経質な私は1年に1度MRI検査を受けに行っていた。
その先生も転勤されて、3人目の先生になってしばらくした時、「もう来なくても良い
です。」と言われた。
私はびっくりして、「治ったのですか?どうしてですか?」と聞くと、「それは、神様
の思し召しでしょう。」と言われた。
私は、以前の「ノギス事件」のこともあり、私の脳腫瘍が縮小して、ペシャンコのせん
べい状態になってしまったのだろうという、勝手なイメージを持ってしまった。
いずれにしても嬉しいことであった。12年前のことであった。

こんな私に、思いもよらないことが起こった。
最近のこと、聴力の異常が見つかったが、それが脳から来ていないか、念のためMRIを
撮りに行く様にと、耳鼻科の先生に言われて、紹介状をもらって、近くの脳神経外科
へ行き、MRIを撮ってもらった。
回答は耳鼻科に来るので、聞きにゆくと、耳とは関係ないところに、脳腫瘍が見つかった
と先生はびっくりした様に言われた。
私は、10数年前にお世話になった脳外科に、今回のMRIのCDを持って行って、過去
との関連性などを診て貰いたいと思い、以前の病院宛に紹介状をお願いした。

そして、今日5日の10時に、予約をもらったので、行ってきた。
すると先生は、「以前と同じものがあります。全く同じ形です。」と言われた。
「え?それは消滅したはずですが。もう治って、来なくても良いといわれましたから。」
というと、「その時は、8年間も全く変わらなかったので、もう悪化する恐れはないと
いう判断で、終わったのです。」と言われた。
そうか、消えたわけでもペシャンコになったわけでもなかったのだ。
そして、その時と同じ形で、全く変わらず、今もそのままあるとのこと。
そして、「都合20年間、全く変わっていないものが、今後悪化することはありません
ので、これは全く心配はありません。」とのことだった。

今回のMRI以降、不安の毎日だった。良くないことばかり考えていた。
でも、全然心配ないとのこと。ありがたい。神様に感謝した。
帰りに、自分へのお祝いとして、中華料理店でランチを食べて、HIROコーヒーで
コーヒーを飲んでゆっくりする。
コーヒー店で、知らないうちに眠ってしまっていた。
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