古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

古銅花入れ

2009年08月14日 09時23分13秒 | 金属の骨董品
お盆のお休み、いかがお過ごしでしょうか?

昨日のあさ、5時に起きて、5時半に市営墓地へ着きましたら、もう、すごい渋滞で、駐車も出来ないくらいでした。
墓地の入り口には、たくさんの花屋さんが、並んでいて、賑わっておりました。
夏花も、幾分高くなっているようです。

以前は、これほど混んでいるのは、あさ8時過ぎでした。
年々、早くなっているようです。

来年は、夜明けまえに、着かないと、大変な予感です。
4時起きして、出かけようと、思っています。(笑)


さてこれは、なんでしょうか?
古銅で、できております。




骨董ファンの皆様なら、すぐわかったでしょうね。
これ、すなわち佛花器です。

佛花器というだけで、家の人には、不評ですが、古銅としてみた場合、なかなか味があります。
いま、こういうデザインは、流行らないでしょうね。
それだけに、面白いとおもいますが?




いまでも、活け花をやる方は、花器として、利用するそうです。
ススキや、秋の七草のように野趣にとんだ花が似合いそうですね。




最初は、おそらく鍍金(ときん)=(金メッキ)されていたのではないでしょうか?
むかしの鍍金ですから、水銀に金箔を溶かしたこんだ水銀アマルガムメッキです。
あとで、水銀を蒸発させて、金の薄い層が残るわけです。
いまでも、日光東照宮の修復金具のメッキ法として、使われてるそうです。




『千光院什物』とあり、江戸時代のものと思われます。

千光院とは、一番有名なのは、四国の徳島県の霊場ですが、
他に、新潟県・千葉県・福岡芦屋町と全国にあり、どこの供物かは、わかりません。

 高さ約31cm、巾19,5cmと、かなり大型です。