古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

元禄~享保期・型紙摺絵印判

2010年09月11日 15時53分16秒 | 印判
骨董品って、集めはじめるとキリが無いんですよね。
ある意味、麻薬中毒のようだという人がいますが、
多少はあたっているような気もします。(笑)
 
いえ、骨董に限らず、あらゆる趣味は、中毒的要素を孕んでいるような気がします。
それは、脳内麻薬のエンドルフィンという物質が、放出されて、
一種の幸福感と充実感がえられるそうで、その鎮静作用はモルヒネに、
匹敵するそうです。
 
その、エンドルフィンは、滝行とか、断食、マラソン、とか
肉体的限界のときにも、放出されるそうで、マラソンとか滝に打たれたときの
充実感とも関係しているといいます。
過労死も、そのエンドルフィンの作用で、過労を感じなくなったときに
起こるといわれています。
 
ですから、骨董品を買って、満足した夜は・・・・・
非常に危険な状態といえます。(笑)
 
普通の人が感じる痛みを感じなくなっていて、
すでに命の危険を犯している状態になているかもしれません。(笑)
 
 
元禄~享保期・型紙摺絵印判のお皿です。
 

 
印判というと、明治と思われがちですが、
元禄時代から、あったんですよね。
 
浴衣の染めと同じ技法で、渋紙に穴を開けて、
上から染料をブラシなどでこすり、定着するそうです。
ですから、細かい穴の連続模様しかできません。
 

 
線描は、型紙印判で仕上げた上に、
手彩色の筆でダミ(べた塗り)で仕上げています。
 

 
高台から見える無釉薬の磁器の色は、元禄~宝暦頃の独特の色で、
やや、アイボリーかかる独特の陶土です。
 

 
最大直径21センチと、当時の印判のお皿としては、大柄です。
元禄~享保期ですから、300年近く前に出来たお皿です。
 
もし、ご近所に、この時代に戸籍のあるお年寄りがいる場合は、
市役所にご一報したほうがよいと思います。(笑)