古伊万里江戸後期ふぉ~ゆ~

古伊万里江戸後期もの中心のブログ

備前掛け花入れ

2010年09月20日 11時54分23秒 | 備前焼
きゅうに涼しくなって、なんだか体調がくるいそうな、毎日ですが、
いかがお過ごしでしょうか?
 
ぼくも、9月15日に誕生日を迎えましたので、
あと、人生何年残っているだろうなぁ・・と考えました。(笑)
正直に申しまして、古陶磁蒐集も、もういい加減にしようと思っております。
いままで、蒐集したものを、日記にUPしますが、
新規のものは、買わないようにしたいと思っております。
 
人間は、時代という階段の途中から生まれる、と言った人がおりましたが、
骨董蒐集もそのとうりで、その時代の人気、価値観、図録などの出版物の影響、
などから無縁では、いられないものです。
ですから、自分で好きで集めていると思っても、本当は、時代の中の幾多の他人の好みを自らの好みと錯覚して、集めている場合も多いのではないか、と思います。
 
その証拠の一つに、日本画と洋画の優劣の問題があります。
明治時代の高名な日本画家たちは、どちらが優れているか、
真剣に議論し合いました。
しかし、いま、どちらが優れているなんて、本気で議論する人は、いないでしょう。
日本画でも、洋画でも、ダメなものは駄目。よいものは良いという発想でしょう。
 
しかし、この考え方が、こと古陶磁器の世界では、厳然として残っています。
たとえば、六古窯は、00時代のが本時代でよい、とか、
伊万里は、00時代が盛期伊万里としてよいとか、
鍋島窯、柿右衛門窯、がよいとか・・
まあ、確かにそれらが、優品を数多く産出したとは確かでしょうが、
全部よいわではないでしょう。首をかしげる凡作もあまた見ました。
もう、そうなると、一種の信仰の対象になってしまいます。
 
わたしが、骨董品を集め始めて、一番疑問に感じた点が、そのことであり、
いちど日記に書いてみたかったことでもあります。
 

 
備前焼きの掛け花入れです。
時代がついて、よい艶が出ています。
 

 
写真では、見えにくいですが、裏に『備前』の文字が刻まれています。
茶道をやる方には、必要なものなんでしょうかね。
 

 
おそらく、そら豆か、えんどう豆か?でしょう。
ただ、葉を見るかり、私にはそら豆のようにも見えます。
花の投入口の切り込みも、そら豆形にみますよね。
 
 幕末~明治時代・長さ23cmほど
 


コメント (19)
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