これは、古染付です。(古染付けと言えば、中国の染付磁器をさします。)
中国の明時代末期に造られたという染付け磁器です。
ですから、このお皿は、400年以上まえに造られた事になりますよね。
当時は、まだ磁器は製造は秘密のベールに包まれていて、
中国以外では、製造できませんでした。
貴重な輸入品だったでしょうね。
一般的に図録などでは、黒人の図として紹介されています。
明王朝は、日本などより、国際的な交流が盛んでしたでしょうから、
黒人・白人など、いろいろな人種の交流もあったのでしょうね。
明王朝は、象も飼育していたという話があります。
ですから、古染付けには、『象洗いの図』がありますがその為でしょう。
明朝末期には、お金がかかると言う事で、象の飼育はやめたそうです。
お皿の裏は、古染め特有の砂つき高台。
高台の内側は、竹ヘラで削ったと思われる線が釉薬の切れ目から見えます。
この風景も、古染め特有の約束事といわれていますよね。
直径13センチほど。 明時代後期。