永井荷風さんの『断腸亭日乗(上)』岩波文庫版は、1917(大正6)年〜1936(昭和11)年に書き残された日記です。個人的に意識したのは、1921(大正10)年と1927(昭和2)年でした。
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父と母が生まれた年に、永井荷風さんは何をしていて、どのように世の中を見ていたのかが気になりました。よわい(齢)67にして、私はやっとこの本が身近になったようです。
書き始めの1917年にはロシア革命が起きています。しかし、永井荷風さんは一言も触れていませんが、国内の原首相暗殺、労働争議などはきちんと記述されていました。