先々週のテレ東さん放映「美の巨人たち」は、日本人初の橋梁デザイナー大野美代子さんの「横浜ベイブリッジ」物語でした。
大野さんは、建築の勉学に進もうとしたのですが、当時は建築現場の世界で女性のポジションはなく、それを心配した父の勧めもあって、工業デザインの道に進みます。
武蔵野美術大学で学び、m m単位のデザインで成果を出ししていました。そこに、橋梁デザインの仕事が舞い込み、Km単位のデザインを手がけることになります。
人をつなぎ、物をつなぎ、想いをつなぐ----そんなイメージで横浜ベイブリッジは出来上がりました。港のシンボルとして、どこからみても美しい橋として50年先、100年先まで構想されていたのですね。
その後、大野美代子さんは、秋川渓谷の鮎の瀬大橋など、数々の橋梁を残しました。番組を見ながら、どんな物にも人の想いが込められ、私たちの前に立ち現れていることを実感させられました。