![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/80/fbb0d3240d5dd0a23194ef7f66803e90.jpg)
「いねむり先生」とたばこのつづき(その6/完)です。
409ページ
おずおずと一人の男が顔の汗を拭いながらあられた。その顔を見た瞬間、ボクは手にしていた煙草を落とした。
疲れ果てたように首に滴る汗を指で拭いながら、男はボクに、まだメンバーが揃わないのか。あ、何かを飲むか、と訊いた。男は新米の給仕なのか、どこか怯えているような物の言い方だった。しかし、それ以外の顔は、目もら鼻も、唇も----、すべてが先生と瓜ふたつだった。
男がテーブルの上で煙りを上げている。僕の煙草を指さした。ボクはあわてて煙草を拾おうとしたが、指先が震えて上手くつかめなかった。ようやくつかんで灰皿に入れた。
※「いねむり先生」の抜書きは以上です。iPhone15の音声入力を初めて使いましたが、iPhone7の音声入力に比べ、「えっ?こんなに長く入力できるようになったの!」と驚きました。
いねむり先生は、映像化と漫画化もされているんですね。知りませんでした。
もう一冊読み終えた本があるので、近々、音声入力でささっと抜書きをしてみようと思います。