前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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原子力機構で原発廃止措置技術の視察。スリーマイル事故の燃料デブリも

2015年11月12日 | 福井県政
 昨日もひきつづき、原発の廃止措置に関する視察調査で、原子力機構の原子力科学研究所、廃炉国際共同研究センターでお話をお聞きしました。
 湊和生研究所長、木村貴海廃炉研究センター長代理らから説明をうけ、燃料試験施設を視察しました。

 JPDR動力試験炉を解体廃止した後、放射性レベルの低い1670トンを敷地内に埋設処分しています。現在では週1回の目視確認で、50年で無拘束となり、土地利用の制限はない、との説明でした。
 私の質問に答えて、「平成37年の保全段階終了後の利用は決まっていない。敦賀のふげんについて、同様の埋設処分をおこなうかとは考えていない。そういうことが可能だ、ということ」と答えました。

 燃料試験施設では、使用済み核燃料が正常に燃焼したか、などの検査工程などの説明をうけました。高燃焼度燃料、MOX燃料についても検査している、との説明でした。

 アメリカのスリーマイル原発事故で炉心溶融した燃料デブリも実際にみせていただきました。もちろん、40年近くたっても高い放射線量なので厳重に遮蔽されたエリアを鉛ガラスを通してみるわけです。
 福島原発事故では、より深刻で3機の原発がメルトダウンし、それがコンクリートとも反応してデブリとなっているのでより硬い物質となり、作業は困難性を増す、との説明でした。
 しかし、汚染水が流出しつづけているので、かならずデブリを取り出して廃止措置へすすまないと問題は解決しない、との説明でした。

 私も実際に、ロボットアームをつかってつまんだり、移動する操作をさせていただきました。

 福井県の原発の廃止措置、福島原発の困難な作業を考えると、このような基礎研究をさらに充実して、より安全な廃止措置実現への努力が必要であると痛感しました。







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