一人で始める短歌入門 (ちくま文庫) | |
クリエーター情報なし | |
筑摩書房 |
☆☆☆
この頃、短歌にまつわる本をたて続けに読んでいる。
実は、この本の前に読みはじめた本があったけれど、中身の解かり易さと読み易さで
枡野浩一さんの「一人で始める短歌入門」の方が先に読了。
この本を読み終えて、もっと詳しいことを知りたくなったら、
ロングセラーになっている「かんたん短歌の作り方」を手にとって欲しいと・・・。
この本は、CHINTAIの「いい部屋みっかっ短歌」のコンテスト作品の中から
百首を紹介・・・それに著者の解釈が、ああそうなんだ、そこまでは考え過ぎとか、
ツッコミ入れながらページが進むのが楽しい。
普段使いなれた、聞きなれたことばでの短歌はやはり、すぐ自分のそばにあり
短歌の言おうとしている世界が共感できる・・・。
かんたん短歌 VS 本物の短歌、枡野浩一 VS 穂村弘 という構図で
枡野浩一的短歌が軽んじられてると筆者はいうが、伝えたいことが伝わるかどうかで言えば、
私にとっては枡野浩一 も 穂村弘も同じ範疇で、古文短歌 VS 現代短歌で言えば、解りやすい
簡単ことばでの短歌に共感を覚えますな。
気に入った、10首、ご紹介・・・。
お隣のこどもが親のいうことをきかないみたい こどもがんばれ
新しいキーホルダーを買いに行く 合鍵くれた彼とふたりで
好きなものしか置かないと決めた部屋だからあなたを入れられません
お客様、 そんなお部屋はありません あれば住みますこのわたしが
隣人運 吉と出たけれどお隣さん あなたはどうです このわたしくで
音量を下げても下げても下がらない だって隣の部屋からだもの
ものすごく狭いのですが一人ならお招きしますリカに内緒で
一人でも生きていけると思うのはひとりではない証拠なのです
引越しを手伝ってもらえばよくわかる できる男かダメ男かが
あの頃の通学路沿いに引っ越して制服の君にまた振られたい
・・あと、二冊、短歌にまつわる本が手元にあるので、すぐさま読了しなければ・・。
にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓