ピアノ名曲探訪・生演奏でつづる・④~2022.07.14
本日は、モーツアルトの「変奏曲」のマジックの日。
モーツアルトは5歳から作曲をはじめて35歳で亡くなるまでの30年間で700もの曲を作曲。オペラや交響曲の大曲もあり、そして自らの演奏旅行もしながらの作曲、実際、寝る間も惜しんでの音楽生活だったでしょう。
「天才」と言われながら、「お父さんの教育」の賜物。
◉「名旋律」の秘密
そしてモーツアルトは後世のショパンに多大の影響を与える。(ハイドンはベートーベンに、ベートーベンはシューベルトに)
その中で、一番の影響力は“非和声音”を非常に多くまた巧みに使っている。
“緊張”の非和声の後に、“緩和”の和声の音をつなげて収める。それを進化させたのがショパン。
◉すでに存在した「アド・リヴ」
JAZZのアド・リブと同じく自由自在に楽しんでいる。
【演奏曲】
①、モーツアルト:ピアノソナタ NO15 ハ長調 K.545
初心者のために作曲されたが、非常に難しい。
②、モーツアルト:ロンド 二長調 K.485
ロンドとは回るのの意。テーマがグルグルと回る。
③、モーツアルト:フランスの歌「あぁ、お母さん聞いて」による変奏曲.ハ長調K.265
俗にいう「きらきら星の変奏曲」だがキラキラ星とは楽譜には一切ない。
④、モーツアルト:ピアノソナタ NO11(トルコ行進曲つき)イ長調
K.331
これも三楽章に“トルコ風に”とあるだけで、トルコ行進曲つきとは日本だけ、第一楽章に変奏曲を持ってきて画期的。イ長調で始まり短調で終わる。途中、左右の手が何度もクロスするが、オルガンの名残もあるがそれ以上に演奏家モールアルトとしてのパフォマンス、技の見せ場だった。
⑤、モーツアルト:幻想曲 二短調 K.397
⑥、ショパン:ノクターン 変ホ長調 Op.9-2
⑦、ジョセフ・カズマ: 「枯葉」
アドリブの見本としてJAZZを一曲。
本日も楽しい、ピアノ講座で。宮崎先生、お疲れ様でした。
ピアノ名曲探訪・生演奏でつづる・④
~モーツアルトの「変奏曲」のマジック~
2022年7月14日(木)9:45~11:15
和泉シティプラザ・3階レセプションホール
講師・宮崎剛
②、宮崎剛講師、今日の「非和声音」の説明
③、グレン・グールドのモーツアルトのピアノソナタ集
④、いずみシティプラザ
⑤、いずみ市民大学・教養学部