落語仲間の辻氏がお手伝いして開催される、わもん寄席。
三代目桂米之助師匠の地元の若江岩田での落語会。
若江岩田駅から、ほん近くの和門なかむら、さんのビル。
さすが、着物屋さん、素敵な着物が・・。
中庭もある地下のおしゃれな会場、
一階から観られた方もおられた64名の大入り満員。
毎日新聞に紹介されました。
最初、わもんの若旦那が出てこられてご挨拶。
今回、第一回わもん寄席開催について、この若江岩田は、元々米之助の所縁の地で、
今の中堅以上の噺家さんがお世話になった落語会であります。
丸20年毎月開催で240回以上も続いた地域寄席の草分け的存在です。
何か、文化的なことをと想い、地元の落語通である辻さんに、鶴二師匠の紹介をうけ
今回、開催の運びとなりました。
今日の、落語を紹介しますと、
まず最初が、桂を代表しまして、寅之輔さんが「眼鏡屋盗人」、生寿さんが「手水廻し」
最後は、鶴二師匠で「三十石」を・・・・・・では、ごゆっくりお楽しみください。
(あれえ、寅之輔さんは、桂の代表だったんだ・・・)
Takeshi Masuda PhotoGraphyより、演者さんの写真は転載
一、桂寅之輔・・・・・・・・・・・・・・・・「眼鏡屋盗人」
「桂代表の、桂寅之輔でございます」。と、挨拶。
「眼鏡屋盗人」、小僧さんの驚き、そして頓智を活かす賢さ。
それに、引き換えドジな泥棒たち。
その引き立て役の小僧が、賢さが薄く、笑いがじわりじわり・・・。
ほんと、優しいお客様で、笑いが徐々に膨らむ。
特にコンクリートの打ちっ放し会場だけに、笑いが反響して響き渡る。
寅之輔さん、名人にでもなったように、錯覚するのではと心配する一席でおました。
二、笑福亭生寿・・・・・・・・・・・・・・「手水廻し」
鶴二師匠の話。加賀の山下家での夜の落語会が終わると、いつも夜の10時から朝方まで二人で飲み明かします。
まあ、寝てる鶴二師匠を「もっと、呑みましょう」と、起こすのは私ぐらいらしい。・・・相当、生寿さんもいけるくちですな。
酒のハナシから、
和歌山の、「ある」と「おる」・・・・長野の「手打ち」と「半殺し」・・・諫早の「はい」が「ない」
大阪の「ちゃうちゃう」と次々でてくるお国訛りのマクラから・・・・・。
「手水廻し」は、松喬一門の今やお家芸。
さすが、五年のキャリア、ツボをきっちりおさえ、噺っぷり、しぐさでも生寿さん大いに笑わす。
ご自分が楽しめる余裕がでてきたのか、落語に丸みが帯びてきましたな。
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「替り目」
岩田寄席には、最後の方ですが二、三回出させて頂いたと、。
打上げがいつも米之助師匠の家で、師匠の手造りの料理とずらりと並べられた一升瓶と
そして、楽しい落語論議を聴かせてもらいました・・・・と。
続いて、酒にまつわる笑福亭の酒癖の悪い先輩達・・・・・はなし、話、噺。
そして、「替り目」へ、
今や、「らくだ」以来、酒の噺はすべて絶品。・・・酔態が自由自在。
悪酔いではなく、心地よい酔いっぷりが見えてきて、こちらまで気持ちよくなる。
初めて落語を聴かれた方もおられる中、客席が一つになり、全員が仲間、お友達になった気分。
すべての方を魅了し尽くした、鶴二さんの「替り目」でおました。
最後に、三人揃っての座談会?。
終わったあと、高座を下りずに、生寿さん、寅之輔さんを呼んで三人揃っての御礼。
そこで、師匠との失敗談はと・・・・。
寅之輔さん、楽屋で、繁昌亭での女性との・・・・・・・件で師匠に・・・・ここには書けない様な、
シャレなのか、本気なのか、解らないトンチンカンな答。
フォローする意味で、生寿さん。
師匠に「鰻や」をつけてもらっている時・・・ずっと腕組みして黙って聴いておられた生喬さん、
終わって一言「この噺、掴みどころのないハナシやからな」
鶴二さんは、浪花座にでていた時のはなし。三代目春団治さんは漫才さんに挟まれ、落語では最後の出番。
早い出番の鶴二さんは、出会うこともあまりないのですが、10日間の興行で、
初日、最初のマクラで、あの「お父さん、出張」というところを「お父さん、二階で寝てる」
と言ってしまい、失敗。
楽屋へ戻ると三代目が、「君、こっちへ来なさい」「今、なんというた」
「あれは、お父さんは出張と言わなければ、お父さんは二階で寝てるでは、
普通の会話じゃないか」と・・・。
中日、また、実はあのたばこ屋の娘はお父さんが外につくった子で、
自分とは兄弟で結婚できないという息子にお母さんが、
「ええ・・・かまへん、結婚しなさい、実はあんたはお父さんの子やないねん」というところを
「実は、あんたはお父さんの子や」・・・・・・・・あれぇ。
また楽屋に戻ると、三代目が、「君、こっちへ来なさい」「今、なんというた」
「あれは、あんたはお父さんの子とはちがうねんと言わなければ、
お父さんの子では、普通の会話じゃないか」と・・・。
表の看板、落語・鶴二ではなく、普通の会話・鶴二・・と書いて貰えと。
まあ、なんとほのぼのしたエピソードでおますこと、
でも、三代目が東京弁で喋っておられる時は、本当に怒っておられる時とか。
その、鶴二さんが、芸術祭優秀賞に続き、繁昌亭大賞受賞の噺家さんに・・・。
辞めずに続けること・・・・やはり継続は力なりでおますな・・・。
楽しい、愉しい、わもん寄席
是非二回目も引き続いて開催されまうよう期待いたします。
第一回・若江岩田 わもん寄席
~三代目桂米之助師匠を偲んで~
2012年1月29日(日)午後5:00開演
近鉄若江岩田・和門なかむら
一、桂寅之輔・・・・・・・・・・・・・・・・「眼鏡屋盗人」
二、笑福亭生寿・・・・・・・・・・・・・・「手水廻し」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「替り目」
12-06-27
打ち上げでの和門さんの方々。(打上げは、花園のスペイン料理のお店)
左手前から三人目が、なかむらの若旦那。一番右手前が辻さん。
最後のご挨拶。鶴二さんと辻さん。
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三代目桂米之助師匠の地元の若江岩田での落語会。
若江岩田駅から、ほん近くの和門なかむら、さんのビル。
さすが、着物屋さん、素敵な着物が・・。
中庭もある地下のおしゃれな会場、
一階から観られた方もおられた64名の大入り満員。
毎日新聞に紹介されました。
最初、わもんの若旦那が出てこられてご挨拶。
今回、第一回わもん寄席開催について、この若江岩田は、元々米之助の所縁の地で、
今の中堅以上の噺家さんがお世話になった落語会であります。
丸20年毎月開催で240回以上も続いた地域寄席の草分け的存在です。
何か、文化的なことをと想い、地元の落語通である辻さんに、鶴二師匠の紹介をうけ
今回、開催の運びとなりました。
今日の、落語を紹介しますと、
まず最初が、桂を代表しまして、寅之輔さんが「眼鏡屋盗人」、生寿さんが「手水廻し」
最後は、鶴二師匠で「三十石」を・・・・・・では、ごゆっくりお楽しみください。
(あれえ、寅之輔さんは、桂の代表だったんだ・・・)
Takeshi Masuda PhotoGraphyより、演者さんの写真は転載
一、桂寅之輔・・・・・・・・・・・・・・・・「眼鏡屋盗人」
「桂代表の、桂寅之輔でございます」。と、挨拶。
「眼鏡屋盗人」、小僧さんの驚き、そして頓智を活かす賢さ。
それに、引き換えドジな泥棒たち。
その引き立て役の小僧が、賢さが薄く、笑いがじわりじわり・・・。
ほんと、優しいお客様で、笑いが徐々に膨らむ。
特にコンクリートの打ちっ放し会場だけに、笑いが反響して響き渡る。
寅之輔さん、名人にでもなったように、錯覚するのではと心配する一席でおました。
二、笑福亭生寿・・・・・・・・・・・・・・「手水廻し」
鶴二師匠の話。加賀の山下家での夜の落語会が終わると、いつも夜の10時から朝方まで二人で飲み明かします。
まあ、寝てる鶴二師匠を「もっと、呑みましょう」と、起こすのは私ぐらいらしい。・・・相当、生寿さんもいけるくちですな。
酒のハナシから、
和歌山の、「ある」と「おる」・・・・長野の「手打ち」と「半殺し」・・・諫早の「はい」が「ない」
大阪の「ちゃうちゃう」と次々でてくるお国訛りのマクラから・・・・・。
「手水廻し」は、松喬一門の今やお家芸。
さすが、五年のキャリア、ツボをきっちりおさえ、噺っぷり、しぐさでも生寿さん大いに笑わす。
ご自分が楽しめる余裕がでてきたのか、落語に丸みが帯びてきましたな。
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「替り目」
岩田寄席には、最後の方ですが二、三回出させて頂いたと、。
打上げがいつも米之助師匠の家で、師匠の手造りの料理とずらりと並べられた一升瓶と
そして、楽しい落語論議を聴かせてもらいました・・・・と。
続いて、酒にまつわる笑福亭の酒癖の悪い先輩達・・・・・はなし、話、噺。
そして、「替り目」へ、
今や、「らくだ」以来、酒の噺はすべて絶品。・・・酔態が自由自在。
悪酔いではなく、心地よい酔いっぷりが見えてきて、こちらまで気持ちよくなる。
初めて落語を聴かれた方もおられる中、客席が一つになり、全員が仲間、お友達になった気分。
すべての方を魅了し尽くした、鶴二さんの「替り目」でおました。
最後に、三人揃っての座談会?。
終わったあと、高座を下りずに、生寿さん、寅之輔さんを呼んで三人揃っての御礼。
そこで、師匠との失敗談はと・・・・。
寅之輔さん、楽屋で、繁昌亭での女性との・・・・・・・件で師匠に・・・・ここには書けない様な、
シャレなのか、本気なのか、解らないトンチンカンな答。
フォローする意味で、生寿さん。
師匠に「鰻や」をつけてもらっている時・・・ずっと腕組みして黙って聴いておられた生喬さん、
終わって一言「この噺、掴みどころのないハナシやからな」
鶴二さんは、浪花座にでていた時のはなし。三代目春団治さんは漫才さんに挟まれ、落語では最後の出番。
早い出番の鶴二さんは、出会うこともあまりないのですが、10日間の興行で、
初日、最初のマクラで、あの「お父さん、出張」というところを「お父さん、二階で寝てる」
と言ってしまい、失敗。
楽屋へ戻ると三代目が、「君、こっちへ来なさい」「今、なんというた」
「あれは、お父さんは出張と言わなければ、お父さんは二階で寝てるでは、
普通の会話じゃないか」と・・・。
中日、また、実はあのたばこ屋の娘はお父さんが外につくった子で、
自分とは兄弟で結婚できないという息子にお母さんが、
「ええ・・・かまへん、結婚しなさい、実はあんたはお父さんの子やないねん」というところを
「実は、あんたはお父さんの子や」・・・・・・・・あれぇ。
また楽屋に戻ると、三代目が、「君、こっちへ来なさい」「今、なんというた」
「あれは、あんたはお父さんの子とはちがうねんと言わなければ、
お父さんの子では、普通の会話じゃないか」と・・・。
表の看板、落語・鶴二ではなく、普通の会話・鶴二・・と書いて貰えと。
まあ、なんとほのぼのしたエピソードでおますこと、
でも、三代目が東京弁で喋っておられる時は、本当に怒っておられる時とか。
その、鶴二さんが、芸術祭優秀賞に続き、繁昌亭大賞受賞の噺家さんに・・・。
辞めずに続けること・・・・やはり継続は力なりでおますな・・・。
楽しい、愉しい、わもん寄席
是非二回目も引き続いて開催されまうよう期待いたします。
第一回・若江岩田 わもん寄席
~三代目桂米之助師匠を偲んで~
2012年1月29日(日)午後5:00開演
近鉄若江岩田・和門なかむら
一、桂寅之輔・・・・・・・・・・・・・・・・「眼鏡屋盗人」
二、笑福亭生寿・・・・・・・・・・・・・・「手水廻し」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「替り目」
12-06-27
打ち上げでの和門さんの方々。(打上げは、花園のスペイン料理のお店)
左手前から三人目が、なかむらの若旦那。一番右手前が辻さん。
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