笑福亭鶴二独演会~2023.10.22
今回は初めての阿倍野区民センターの小ホール、天井も高く300人定員の落語会には丁度良い大きさの会場です。
一、林家染八・・・・「二人癖」
頭を割愛して、「つまらん」と「のめる」の口癖を直したいと甚兵衛さんと良い知恵を教えて欲しいというとこから始まる。でもこの詰め将棋、ほんとに詰めることができんのでしょうか、藤井八冠でも。でも口癖って誰にでもありますな・・。
二、笑福亭鶴二・・・「遊山船」
なぜか夏の噺。この喜六、清八の名コンビ。昔は夕涼みや川床に屋上のビアガーデンもありましたな。でも昨今の猛暑では夕涼みも死語になりそうですな。でももう一度浴衣を着ての夕涼みや縁日、遊んでみたいですな。
三、露の都・・・・・「ハルちゃん」石山悦子・作
よろしいな、都噺みたいな噺。都さんそのものの主人公「ハルちゃん」。タクシー乗っての運ちゃんとの楽しい漫才みたいな掛け合いに。男性の酔っ払いも困りますが、わがまま放題の女性も困ったもんですな。
でもこの「ハルちゃん」、病院編、緑の窓口編、テレホンショッピング編などどんどんシリーズ化して欲しいですな。まあ、落語ではないがお茶かお花でのお稽古編もおもしろそうです。来年は噺家50周年の都さん、ますますお元気でおます。
四、笑福亭鶴二・・・「ねずみ穴」
本日のメインの「ねずみ穴」。ご贔屓さんのリクエストに応えての演目。まあ、どちらかというと兄貴の憎たらしさなんぞ、鶴二さんのニンとは異質のキャラ。でもそこは笑いの少ない噺ながら、グッと締めて聞きごたえのある噺に。重い空気で一度中入りでご休憩に。
五、鶴二&都・・・・「対談」
ガラリ変わって、楽しい対談。落語教室でのお二人の教師ぶり。落語の覚えで苦戦されてる都さん。一回りの歳違いですが後輩の鶴二さんを頼りにされる都さん。良きお弟子さんにも囲まれて、ますます充実、来年は50周年、誇るべき落語人生ですな。
六、笑福亭鶴二・・・「愛宕山」
これは、春の噺。四季に跨っての落語会でおます。これも、ネタおろしの噺。前半の一八と繁八の山登りのシーンをたっぷりと、最後は見ている方も力が入ってきて、思わず拍手が。ここでこれだけ楽しませて貰ったら、かわらけ投げから小判投げと傘で飛ぶ処はおまけに見えてきますな。
最後は鶴二さんらしくにぎやかにお開き、楽しい、愉しい、独演会でおました。
笑福亭鶴二独演会
2023年10月22日(日)午後1:00開演
阿倍野区民センター小ホール
一、林家染八・・・・「二人癖」
二、笑福亭鶴二・・・「遊山船」
三、露の都・・・・・「ハルちゃん」石山悦子・作
四、笑福亭鶴二・・・「ねずみ穴」
中入り
五、鶴二&都・・・・「対談」
六、笑福亭鶴二・・・「愛宕山」
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