ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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ヴィアーレ落語会~米朝一門会

2014-09-23 23:10:37 | ヴィアーレ落語会
今日は、嫁さんと本町の落語会へ・・・・。


一、桂雀太・・・・・・・・「商売根問」

頼りない男が飛びこんで来て、
「さっきまで、お前んとこのおかん来て泣いてたで」で始まる。

「動物園」「道具屋」と思いきや、「鳥の取り方というのを色々と考えてまんねん」
ああ、「鷺トリ」・・・・珍しいもの「天狗刺し」か・・・・・

鳥の取り方からガタロ(河童)の取り方へ、ああ「商売根問」や
あの「茶っ栗柿、麩―っ」の物売りまでは、聴けなかったですが、

どっしりとした、雀太さんの噺、前回の「代書」と同様、ますます好きになりましたな。


二、桂歌之助・・・・・・「看板の一」

マクラはテッパンの電車に乗込む大阪のおばちゃん。
滅多に来ない嫁さんでも、二、三回、聞いたと・・おもしろいが、新鮮さに欠ける、
欲どおしいですが、新バージョン編、聞きたいですな。

噺は「看板の一」。

おやっさんの凄味が少ない分、薄味に。
上品路線、薄口ヒガシマル風の、歌之助さんの「看板の一」でおました。



三、桂文我・・・・・・・・「試し酒」

先代の三代目文我さんのはなしをマクラに・・・。
酒癖の悪さは天下一品ですが、私も高校時代に何度か生で聴いていますが、
ちょっと陰気でしたが、味のある噺家さんでした。

昔の時の枝雀さん、小米さん時代ですが、噺っぷぷりはネタにもよりますが
文我(当時の我太呂)さん、そっくりな噺もありました。

逆に、枝雀さんの「日和ちがい」を聴くと、我太呂さんを思いだします。


現在の文我さん。噺は「試し酒」

やはり主役は、権助さん。
人柄というか、素朴さが、この噺の決め手。

文我さん、IQが高すぎるのかその片鱗がチラチラみえて、
上手いだけに、噺のツボに、どっぷりハマりきらない。

フランス料理のシェフが作る田舎料理のように、お洒落過ぎて、
庶民派の私には居心地の悪い居酒屋に・・・・・。



四、桂団朝・・・・・・・・「秘伝書」

これまた、団朝さんのテッパンマクラ、昔話シリーズ
「桃太郎」、「花咲か爺さん」、「瘤取り爺さん」、「鶴の恩返し」、でも、おもしろい。

何度聞いても愉しい、するとマクラのおもしろさは聞いた聞いてないより、
完成度の問題なのか・・・・。
これでもかと、繰り返し、でてくる蓮作の強みか・・・。

噺は、期待通りの、何の期待か解りませんが、モタレの位置で
「短命」か「秘伝書」あたりと予想していたのですが、「秘伝書」。

昔、「秘伝書」では、可朝さんのもっといかがわしいのが,ありましたが
今の縁日ではこれぐらいの、スマートさか。



私の小さい時には、筒状の万華鏡なの様な形をしていて、そこから覗くと
物の中身が透けて見える、鉛筆なら芯がくっきり、指なら骨が・・・・・見える。

買って帰ると、見えるものと見えないものが・・・飽きて中をみると
レンズに、白い鳥の羽根が張りつけてあるだけ。

パチンコをして、入った数だけ、小さく丸めたコロッケを串にさせる「東京コロッケ」。
7とか8とか多く当てても、ソースに漬けると、コロッケが柔らかいのとソースの重みで、
途中からボトボトと下に落ちて、ああ結局、4~5個・・・・最後まで結果は解らない。

そうして、子供の時から、騙されても、何事もうまく騙された友達どおしで納得、
そのぶん、他の友達を引っかけてやれと、騙し騙されて、
駆け引きと愉しさを覚えて大きくなっていったんですな。
(今の世の中、直ぐに親がでてくるみたいですが・・・)

そんな、良き時代の団朝さんの「秘伝書」でおました。



五、桂南光・・・・・・・・「はてなの茶碗」

「鹿政談」が続いているので、違うものをと・・・・「はてなの茶碗」。

京の茶金さん、南光さんのダミ声の所為か言葉のかげんか、
大阪の商人のように聞こえる。

茶金さんが最初の3両、後での500両、を渡すところの
油屋のやり取りに、南光節・・・・・炸裂・・・・さすが、貫禄のおもしろさ。

五人五色の落語会・・・・おもしろおましたな。



ヴィアーレ落語会~米朝一門会
2014年9月23日(火・祝日)
ホテルヴィアーレ大阪

一、桂雀太・・・・・・・・「商売根問」
二、桂歌之助・・・・・・「看板の一」
三、桂文我・・・・・・・・「試し酒」
仲入り
四、桂団朝・・・・・・・・「秘伝書」
 五、桂南光・・・・・・・・「はてなの茶碗」



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