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アラスカの自然や動物と向き合ってきた星野さん。そこには大都会の裏通りを歩く時の恐ろしさとはまるっきり性格の違う恐怖がある。
どんな厳しい環境の中でも、「ブルーベリーのひとつひとつの実を摘むのに飽きた少女が、たくさんの実がついた枝を折っておばあさんに持って行ったら、『ブルーベリーの枝を折ってはいけないよ。お前の運が悪くなる』といわれる」生きる最小限のものだけ自然の恵みから頂く、過剰に摂取する、モノは枯れるということを知らねばならない・・・・。
厳しい環境のなかでも、そこに暮らす人たちの顔立ちには人間の尊厳のような皺がきざみこまれている。極地の自然に対峙すると逆に勇気を与えてくれる“すべてのものに感謝を捧げると、人間に不可能なことを成し遂げさせる力を与えてくれる”・・・五感で感じながらあわただしい人間の営みと並行して、もう一つの時間が流れていることを意識して日々の生活を暮らしてみたいものです。
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