正しい大阪人の作り方 (集英社文庫)わかぎ ゑふ集英社このアイテムの詳細を見る |
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大阪人がフツーにやっていることは、日常的に落語の世界。
例えば、大阪で地図を広げて困った顔をすれば、通りがかりのおばさんが寄ってくる。
知り合いの編集者が、大阪で迷っていると、二人組のおばちゃんが寄ってきて、
親切にその場所まで一緒に連れていってくれたという。
でも、問題はその間中、喋りかけられることだ。
「どこから来たん」、「何してんの」、「お兄ちゃん、幾つ」、「大変やねぇ、頑張りや」などなど、
その時、「はぁ」、「ええ」なんて、曖昧な返事を繰り返しいたら、今度は即、突っ込まられる。
「なんや、はぁ、て、元気ないなぁ。・・しっかり喋らんと、商談上手いこといけへんで」
「おばちゃんがついていったろか」・・・もちろん大阪人のジョークだが、
ついて来られても、困るので、・・・「いいえ、けっこうです!」と答えようとでもすると、
「アホやなこの子、誰がついていくかいな」と笑われる・・・・
東京の人からすれば、親切なのか、おせっかいなのか、からかわれているの分らないのだが、
正解はその全てだと・・・「教えたろか」、「いうといたるわ」、あげくのはて「知らんけど」と続く
まさに、こごろうさんのマクラ、「大阪のおばちゃん」そのものが語られる。
次には、「ツッコミを入れてもらわんと淋しい」という大阪独特の感情があるともいう。
わかぎさんの友人の名言に、いきなり入ってきて、「なぁ、俺今暇やねん、構うたれや」
というのがある。究極の甘えん坊根性、究極の突っ込まれたい体質である。
当然答えは。「アホか、何でおまえを構うたらなあかんねん。こっちは忙しいねん」であると。
まさに、上方落語の、「十徳」であり、「阿弥陀池」、「つる」の世界である。
ツッコミは愛であり、「町内きってのアホか」、「忙しいねん」、「あっちゃ、行き」と
答えてあげることが、最高のコミュニケーションのはじまりであると。
正しい、大阪人の構い方・・・それは「何やってるねん」からはいる会話からだと。
次々出てくる、大阪人の気質、いらちからくる、ストレートなもの言い。
大阪人を知るには最適であり、大阪人にとっては、常識が世間ではおかしいと、
説きあかされる、お尻がこそばい、紙上、ケンミンSHOWである。
既に、「大阪の神々」、「大阪弁の秘密」、「大阪人の掟」、「大阪人、、地球に迷う」の
四冊が出版されているようなので、「そうや、そうや」、「いや、ちがうで」と言えるのか
近日中に読まなければ・・・・・・・。
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