ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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松喬・右喬の豪華ゲスト~須磨寺落語会

2010-06-27 21:49:56 | 梅団治・須磨寺落語会

・・・・・・・・・青葉茂る・・・須磨寺青葉殿・・・・・・

明日は、大阪南の鶴二ファンが、三国ヶ丘に集合、阪神高速を経て須磨ヘ。
松喬さん、そして、右喬さんも、楽しみですな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


Oさんの新車(ホンダのストリーム)で・・・快適なドライブを。
まだ、買って一ヶ月、車内は新車の良い匂いが・・・。



・・いつもながらの、補助席まで出た満員のお客様。・・


一、桂ひろば・・・・・・・・・・・「大安売り」

ひろば以外に、なんばとか幾つかの命名の候補があったとか。

大柄な、相撲取り体型ののひろばさん・・・・。勝ったり、負けたり、の「大安売り」
ゆったり構えた喋っぷりと、体に似合ったおおらかさで、
ますます太る、芸の大きさを予感させる。

しばらく、ご無沙汰している、常盤寄席ヘ行って、
ひろばさんの、大ネタを聴かなければ。


二、笑福亭右喬・・・・・・・・・「平の陰」

天然記念物と云われている、独特の右喬ワールド。

今日の「平の陰」、師匠と同じ出番で、さぞ緊張しているかと思いきや、
逆に、いつもの力んだ声もなく、町内の物知りといわれて、手紙を読む男が
右喬さんとダブッて、わざとらしさがなく、自然に見えて、楽しい。

「平の陰」、今まで聴いた、右喬さんの中で、一番のお奨めですな。


三、桂梅團治・・・・・・・・・・・「持参金」

梅團治さんの、持ち味、全開。
おなべを押しつける算段をする金物屋の佐助さんにしても、
若い娘と深い中になって、身を引かせる張本人の番頭さんにしても、
なぜか、悪い人には見えない。

梅團治さんの落語の良さは、悪人は一人もいない事。
本来、落語の世界には、真の悪人はいない。
もっちゃりとした人柄で、滲み出てくる優しさで、
梅團治さんの落語は、どの噺も、優しく、心から楽しめる落語である。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「遊山船」

前回の桜井とは違って、楽しい鶴二さんの「遊山船」
お客が笑い、その笑いを受けて、鶴二さんが更にヒートアップする。

途中から、喜六と清八の掛けあいが、喜六と客席との掛けあいのように感じる。
「遊山船」には、落語を楽しみ、遊べる、雰囲気と客が必要ですな。




・・・・銀屏風に白の高座・・・・なんと厳かな舞台でしゃろ。


五、笑福亭松喬・・・・・・・・・「はてなの茶碗」

最初、高座にあがるなり、上の写真にあるように、普通金屏風ですけど、
ここは、銀屏風・・・まさにセレモニーホールですな。

まあ、落語は、元々は寺院さんでのおもしろい説話からが始りで、
御縁があります。説法はタダで、元来生きている人からはお金は取らず、
お金を取るのは、もっぱら、死んでから・・・・・と。

ああ、「お文さん」が聴けると期待するが、この寺が何宗か分らないのか、
途中から、マクラが骨董品ヘ、そして京都から「はてなの茶碗」ヘ。

この噺は、よく大阪人と京都人の気質の違いを、複線に演じられるが、
京都ネタは、ウケル、ウケル。
大阪のイラチ、京都のイケズに、神戸のオットリ(とろい)である。

やはり飛び越えてライバル意識があるのか
神戸の方の、京都への反応は、大阪人以上でおます。

松喬さんの「はてなの茶碗」、いうにおよばず、完璧であり、絶品。

ほんま、遠路はるばる来ただけの、充実の「須磨寺落語会」でおましたで。




第131回・須磨寺落語会
2010年6月27日(日)午後2:00開演
須磨寺青葉殿

一、桂ひろば・・・・・・・・・・・「大安売り」
二、笑福亭右喬・・・・・・・・・「平の陰」
三、桂梅團治・・・・・・・・・・・「持参金」
仲入り
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「遊山船」
五、笑福亭松喬・・・・・・・・・「はてなの茶碗」
・・・・・・・・・・・・・・・・・三味線・・・花登益子

10-30-131


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