おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

逆転の土鍋・・・ギョヴェチェ

2005-07-23 13:56:46 | ブログ
pots

パザールでブルガリアの伝統的な柄のお皿や鍋を売っている店を発見! よく見てみるとふたのついた陶器の鍋。まさに日本の土鍋があるではないですか!!
「おおっ!!」
でも、よく見るとちょっと違う。口が小さくて背の高いものもあり、みんなでつつく鍋料理には不便かな?
実はこの鍋は「ギョヴェチ」といって、下から炊くのではなく材料を入れてオーブンで鍋ごと焼いて調理する入れ物なのです。グルメ番組、グルメ漫画が好きな私は「OO釜料理」のような何かに包んでオーブンで焼く料理を試したりしましたが、ここブルガリアではそれ専用の鍋があるんです!
友人のサショーいわく、
「ギョヴェチェ料理は”怠け者料理”っていうんだよ」
共産主義体制化では(そして今でも)女性も当然のごとく仕事を持ちます。そんな忙しい女性の味方といえる料理方法なのです。そしてとてもおいしい!!
サショーのお母さん(医療関係の仕事をしている)に習った料理方法は、

1)ギョヴェチに切った野菜を入れる。にんじん、ズッキーニ、キャベツ、たまねぎなど、そして忘れてならないのがグビ!!(マッシュルーム)これがおいしさの素です。

2)ルーテニッツァというトマトソースと水少々(野菜から出るのでほとんどいらない)、赤ワイン、塩、コショウ、油、そして上にお肉を入れ、ふたをしてオーブンで2時間ほど放っておきます。

3)食べる前に1回ふたを開けて確認し、カシュカバル(黄色いチーズ、とろけるチーズです)、卵などをいれ、もう一度オーブンへ。
テーブルを整えている間にチーズが溶け、卵に火が通ります。
好みでシレーネ(白いチーズ、ギリシャで言うところのフェタ・・・そういうとギリシャ人に怒られるかな?)、チェシュキ(青唐辛子)、ナスなどを入れてもいいですね。

オーブンで2時間も蒸し焼きにすれば野菜はみんなとろとろ。お肉と野菜から出たスープでおいしくなります。材料を切ってオーブンに入れたらあとの2時間は有効に使えます。
ギョヴェチェは「怠け者」じゃなくて「働き者」の料理だぞ!!!と私は思うのでした。



コメント (5)
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