おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

パカラッ、パカラッ、ブルルッ

2005-07-25 22:50:37 | ブログ
horse2

旧共産圏でもとりわけ経済的に遅れていると思われるブルガリアですが、そのおかげでほかでは見られなくなったものがまだ身近に見られてうれしくなるときがあります。
それはやはり交通に関してでしょう。路面電車やトロリーバスは、ヨーロッパのほかの国のおさがりばかり。自家用車は、旧東ドイツ製の「トラバント」がまだ現役です。そして旧ソ連製のラーダがバンバン走っています。
車のことはまた別の機会に回すとして、そんな車や電車以上に古い交通手段といえば・・・・
「パカラッ、パカラッ、パカラッ・・・」そう、馬です。
馬車で荷物を運んでいるロミ(ジプシー)の人たちが、ソフィアの中心部を駆け抜けていきます。
馬そのものはサラブレットよりも小型ですが、力強く、時には駆け足で交差点や、高速道路さえも走っています。
町外れではロバがちょっと小さな車を引いています。

サマコフという町に行くと、あまり車が通らない道で馬たちを調教して!いるロミの人たちを見ることができます。ムチでビシッ、「ハーッ!」と声をかけると全力疾走します。
それが終わると一休み。遠くに逃げていかないように前足を結ばれていますが草原で自由に草をはんでいます。
うちの近所は、住宅地とはいえゆったりしているせいか、馬車を引く馬たちがのんびり草を食べているのが見られます。ときには道路の中央分離帯で。その横をラーダやトラバントが「ぷるんぷんぷ~ん」と駆け抜けます。
こんな風景はなかなか見られませんよ~。

horse1


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ブルガリアでもつ鍋?

2005-07-24 05:53:22 | ブログ
shkenbe

ブルガリアの代表的な食べ物にシュケンベ・チョルバというのがあります。どうも語源はトルコ語のようで「臓物のスープ」といういたって単純な名前なのですが。
牛の胃腸は1Kg200~300円。とても手軽な食材です。
にんにく、キャベツもとてもおいしいので、九州人としてはもつ鍋をつくるしかないでしょう。と食材集めをはじめました。が、ニラがありません。
春の間は、「きっと夏になれば・・・」と思っていたのですが、夏が来てもやっぱりない。
マリさん(日系人です)に、「リーク(ニラの英訳のつもり)はないの?」と聞くと、
「あら、そう?よくパザールで見かけるけど・・・」
それでまた探したけどやっぱりない。大型スーパーにもない。なぜだろう?
ブルガリア語の辞書を引くとリークは「プラス」と書いてあります。
「え?! プラスってねぎじゃん?!」
そうなんですよ。こちらでプラスというと日本でいうところのねぎやわけぎの総称なんです。まさしく「ねぎ」なんですよ。

motsunabe

仕方がないので、ニラの代わりにねぎでやってみました。最後のちゃんぽん麺の代りにバミセリ(細いスパゲッティ)を入れてるけど、それはまだだいじょうぶ。でも、ニラの入っていないもつ鍋はやっぱりもつ鍋ではないぞ(激!!)
でも、味は博多のもつ鍋に匹敵するうまさです。
「思えば遠くへ来たもんだ、ふるさとはなれて?年目
  思えば遠くへ来たもんだ、このさきどこまでゆくのやら・・・」(ほんとはそんなにたってないケド。)
 武鉄の歌を口ずさみながら懐かしい味を堪能するのでした。

ところで、このブログを見ている翻訳をなりわいにしておられる方、お願いがあります。
外国人の友達に「リークって、どんな野菜?」ってたずねてみてください。わけぎとニラを目の前にならべて。どっちを指差すでしょうか?


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逆転の土鍋・・・ギョヴェチェ

2005-07-23 13:56:46 | ブログ
pots

パザールでブルガリアの伝統的な柄のお皿や鍋を売っている店を発見! よく見てみるとふたのついた陶器の鍋。まさに日本の土鍋があるではないですか!!
「おおっ!!」
でも、よく見るとちょっと違う。口が小さくて背の高いものもあり、みんなでつつく鍋料理には不便かな?
実はこの鍋は「ギョヴェチ」といって、下から炊くのではなく材料を入れてオーブンで鍋ごと焼いて調理する入れ物なのです。グルメ番組、グルメ漫画が好きな私は「OO釜料理」のような何かに包んでオーブンで焼く料理を試したりしましたが、ここブルガリアではそれ専用の鍋があるんです!
友人のサショーいわく、
「ギョヴェチェ料理は”怠け者料理”っていうんだよ」
共産主義体制化では(そして今でも)女性も当然のごとく仕事を持ちます。そんな忙しい女性の味方といえる料理方法なのです。そしてとてもおいしい!!
サショーのお母さん(医療関係の仕事をしている)に習った料理方法は、

1)ギョヴェチに切った野菜を入れる。にんじん、ズッキーニ、キャベツ、たまねぎなど、そして忘れてならないのがグビ!!(マッシュルーム)これがおいしさの素です。

2)ルーテニッツァというトマトソースと水少々(野菜から出るのでほとんどいらない)、赤ワイン、塩、コショウ、油、そして上にお肉を入れ、ふたをしてオーブンで2時間ほど放っておきます。

3)食べる前に1回ふたを開けて確認し、カシュカバル(黄色いチーズ、とろけるチーズです)、卵などをいれ、もう一度オーブンへ。
テーブルを整えている間にチーズが溶け、卵に火が通ります。
好みでシレーネ(白いチーズ、ギリシャで言うところのフェタ・・・そういうとギリシャ人に怒られるかな?)、チェシュキ(青唐辛子)、ナスなどを入れてもいいですね。

オーブンで2時間も蒸し焼きにすれば野菜はみんなとろとろ。お肉と野菜から出たスープでおいしくなります。材料を切ってオーブンに入れたらあとの2時間は有効に使えます。
ギョヴェチェは「怠け者」じゃなくて「働き者」の料理だぞ!!!と私は思うのでした。



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”私の意見では・・・”

2005-07-21 23:13:02 | ブログ
asgeomilev1

ブルガリア人はとても親切な人たちです。が、親切すぎて困るときがあります。たとえば道をたずねたとき。自分がわからなくても教えようとします。
「イズヴィネーテ(すみません)!、XXはどこかご存知ですか?」
「XX?、知っているけど・・・ OO通りのほうだよ、確か・・・」
だいたいこういう答えが返ってくるときは、この人はその近所にあまり明るくない通りがかりの人のようです。たいがいそんな人の教えてくれた情報は間違っています。
さらに「危険」(!?)なのは、
「アス、ミスリャ・・・・」(私は・・・と思うだけど)
「スポレド メン・・・・」(私の意見では・・・)
という人たちです。こういう人にあたったら、ていねいにお礼を言って立ち去ってから自分でもう一度地図を確認するようにしています。そうしないと、その人が別の通りがかりの人をつかまえて、
「XXって、こっちだよね?」
「いいや、そっちは逆だよ。こっちだったと思うよ。」
「えっ?そう?このとおりの先じゃないかな?・・・」
「いいや、私の意見では・・・」
(おいおい、道を聞いているんであって、あなたの意見を聞いているんじゃないんだよ・・・>私の心の声)
そうこうしているうちにこの二人の会話は弾み、そこにこの二人の共通の知り合いでも通りかかろうものなら、私のことなどそっちのけ。でも、道をたずねた以上、この場がどうにかならないと立ち去ることもできず、5分くらい待って結局わからずじまい・・・・ということがありました。
でも、ブルガリア人は道端や商店街で、特に知り合いじゃあなくてもl気軽に会話を楽しんだり情報を交換したりしているので、私の「道をたずねる」ということも、その一種と思われているのかもしれません。そう考えると別に結論が出なくてもいいのか・・・・。いや、そんなことはない!(怒!)
そういうわけで、私は携帯用の地図を買って持ち歩くようになりました。


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お茶を飲んでおやすみ。①

2005-07-20 15:45:17 | 食・レシピ
tea

ここソフィアは2000m級の山がすぐ近くにある海抜500mの高原です。山の天候は変わりやすいといいますが、ここでも夕方に突然夕立、雷、時々ひょうが降ったりします。3階建ての3階(屋根裏?)に住んでいる私にとってこの天候の変化にあわせるのは結構大変です。(体力には自信があったのに・・・)
夜眠れないともう最悪!!うまくブルガリア語は出てこないし、それでおかしなことを言ったりするとなおさら落ち込みます。それで日本にいたころより頻繁に休むようにしています。それでも時々無理をして風邪をひくことも。
ブルガリア人の友人たちは、疲れたとき、体調が悪いとき、かぜ、熱などいろいろなときに「ビルコフチャイ」つまりハーブティーを飲むようにすすめます。たとえば友人のリュボミル(おじさんですが、なんと名前の意味が愛と平和!!、ちなみにこちらでは一般的な名前です)が「レモンとはちみつを入れたお茶を飲んでゆっくり休むといいよ。」と必ずアドバイスをくれます。
日本では、あまりハーブティーを飲まなかったなあ。それでいま興味を持って調べてるところです。
この国のすごいところは、そこらへんにたくさんお茶になるものが生えていること。先日パザルジックという町に行ったとき、草原を見ると一面真っ白。カナダ人のエリンいわく「あれはみんなライカ、つまりカモミールよ。」ソフィアに帰って道端をよく見るといたるところにカモミールの白い花が。もちろん、誰の畑でもなければ自由に取って乾燥させてお茶にして飲むことができます。
私はまだそこまで行っていないので、スーパーでティーバックを買ってきますが、それでもまさしくブルガリアのハーブティー!!風味も味も日本で手に入るものより鮮烈に感じます。
はあ~。今日は少し疲れ気味。ビルコフチャイを飲んで休もうかなあ・・・。
地元民によると、「こんなときはこれが効く!!」というきまったものがあるようで、これがまた意外な驚き。それはまたの機会に。




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