~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

一枚の写真

2009-12-01 08:34:46 | 日記
一昨日から、初女先生の「おむすびの祈り」を
読み返しています。
前に読んだときは、先生の事をもっと知りたいと、心急く
思いで読んだので、その時読み取れれなかったところを
今、一つ一つ心の中に落としていくように読んでいます。
「おむすびの祈り」には写真もたくさん有り、中でも
私の心を捉えて離さない一枚が、先生の手の写真です。
白黒のこの小さい写真から、先生の深い慈愛が伝わって
来るようです。
この手に包まれて涙を流し、自分自身を取り戻した人は
どんなに沢山いることでしょう。
講演会の後で、初女先生と一人ひとりの方が直に向き合う
時間があります。
先生が一番大切にされている時間だと、私は思っています。
言葉を交わさなくても、ほんの数分手を握って頂くと
それだけで、全てを受け止められたと思えるのです。
そしてみなさん涙しながらも、晴れやかな顔になって帰って
行かれるのです。この出会いの場は、私たちスタッフにとっても
かけがいのない時です。
 逗子の講演会に来られた方が、握手をして頂こうと先生の前に
手を出されたら、先生は静かにその方の手を握られ「ゆっくり
ゆっくりね。」と言われたそうです。
実はその方は、ご主人が倒れられ今は介護に追われ、最近ご主人に
もどかしさや苛立ちを感じていたと言うのです。
私はなにも先生にお話ししなかったのに!と驚きと深い感動を私に
伝えて下さいました。
ご主人は、何かあると「初女さんが言ったろ。ゆっくりゆっくりと…」
と言われるそうです。
「おむすびの祈り」の一枚の写真を見ているだけで、心のささくれが
取れていくようです。
先生の握手は、握手ではなく深い祈りそのものなのですね。
コメント
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