~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

サンタさん

2009-12-10 20:43:12 | 日記
昨日は、義父のお香典返しを選びにデパートに行きました。
店員さんとやりとりしいて、まるでお歳暮でも選んでいるような
自分に気がつきました。
天寿をまっとうした死は寂しいけれど、悲しみや苦しみでは
ありません。
 息子の時は、なんで親が子供の香典返しをしなくちゃいけないの。と
ぼろぼろになっていました。
お香典返しを延ばしに延ばしていて、クリスマスイブに主人に
「もう、タイムリミッだよ」と言われ重い腰をあげました。
クリスマスソングが流れる街は、人であふれていましたが
こんなに人がいるのに、あの子はいないと、泣きながら
歩いていたのを今でも覚えています。
  うちの子供達は、「クリスマスは一年の中で一番好き!」と
言ってました。
クリスマス前に、サンタさんに手紙を書いてツリーに置い
とくと、いつの間にか手紙が無くなっていて、イブの日に
目が覚めると、ツリーの下にお願いしたプレゼントがあるという
のが我が家のクリスマス!
二人共、随分大きくなるまでサンタさんを信じていました。
6年生になった息子が、「サンタさんって、お父さんなんでしょ。」
と言った時、私は「弟には黙っていてね!」とお願いすると
「うん、分かった!」と大人と大人の約束だ。というような
顔をしていました。
そして、最後までそれを守ってくれました。
 兄がいなくなって迎えた初めてのクリスマスに弟は、サンタさん
への手紙に「お兄ちゃんにも、プレゼントを下さい」と書いて
いました。私は「お兄ちゃんは、神様のところにいるから、
もう要らないの。」と言うのが精一杯でした。
サンタさんを信じていた下の子のお願いは様々で、大売り出しの
くじ引きのガラガラだったり、サンタさんの写真だったり、
新撰組の羽織だったり…
その度にお父さんサンタは、子供の願いを叶えようと奮闘してました。
いつか、息子が親になった時、彼もきっと奥さんが呆れるほどの
お父さんサンタになるだろうと、私は思ってます。
 悲しみも喜びも苦しみも、すべてを時が呑み込んでくれる
のでしょうか…
今は思い出となって、心に刻まれています。
これもまた、自然の摂理というものなのでしょうか…
17歳になった息子は、天国から送られてくる兄からのプレゼントに
気づき始めているようです。
コメント (1)
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