よしもとばななさんの「サーカスナイト」を読み終えました。
この本は、癌で死期が迫った男友達に自分の子どもを
産んで欲しいと言われた主人公が、子どもを生み
夫を見送り、人との交わりと死者の魂との繋がりに
気づくことにより
悲しみや重い過去がほぐれていくという物語です。
読んでいると、主人公の女性に自分が重なり
忘れていたことを思い出しました。
子どもが亡くなった後、どこかで自分は幸せに
なってはいけないと思っていました。
嬉しいこと、楽しいことがあっても喜んでしまう自分に
後ろめたさを感じていたのです。
この悲しみは、私は墓場まで持っていくと心に
決めていました。
それが、初女先生にお会いしてから、私が喜んで
いるときは、天国の息子も喜んでいるのだと思え
息子が喜ぶこと、祝福してくれることをやろうと
そのことをいつも胸に歩いてきました。
「サーカスナイト」を読んで、魂とは確かに存在
するのだと、思えました。
亡くなった人の魂は、生きている愛する人の
幸せを一番に望み、その為に働いてくれていると
いうこと…
私は「深い悲しみがあっても、前を向いて歩いて
いる人と出会いたい」と、願っていたら初女先生との
出会いが与えられたのです。
これも、きっと息子の魂が働いてくれたからでしょう
息子は生前「お母さんは弱虫だからな~」と
言っていたので、心配して最高の方と会わせて
くれたのでしょう。
大きな困難や深い深い悲しみの先には
必ず、神様からのギフトが用意されている
これは真実だと思うのです。
息子の死が認められず、夢で「俺、死んだんだぞ
認めろよ」と、言われた愚かな母でしたが
悲しみにのみこまれずに、前を向いて歩いて
来ることが出来ました。
息子の魂の伴走があったからでしょう。
感謝です。
ありがとう…