~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

魂の伴走

2015-12-06 17:29:53 | 日記

よしもとばななさんの「サーカスナイト」を読み終えました。

この本は、癌で死期が迫った男友達に自分の子どもを

産んで欲しいと言われた主人公が、子どもを生み

夫を見送り、人との交わりと死者の魂との繋がりに

気づくことにより

悲しみや重い過去がほぐれていくという物語です。

読んでいると、主人公の女性に自分が重なり

忘れていたことを思い出しました。

子どもが亡くなった後、どこかで自分は幸せに

なってはいけないと思っていました。

嬉しいこと、楽しいことがあっても喜んでしまう自分に

後ろめたさを感じていたのです。

この悲しみは、私は墓場まで持っていくと心に

決めていました。

それが、初女先生にお会いしてから、私が喜んで

いるときは、天国の息子も喜んでいるのだと思え

息子が喜ぶこと、祝福してくれることをやろうと

そのことをいつも胸に歩いてきました。

「サーカスナイト」を読んで、魂とは確かに存在

するのだと、思えました。

亡くなった人の魂は、生きている愛する人の

幸せを一番に望み、その為に働いてくれていると

いうこと…

私は「深い悲しみがあっても、前を向いて歩いて

いる人と出会いたい」と、願っていたら初女先生との

出会いが与えられたのです。

これも、きっと息子の魂が働いてくれたからでしょう

息子は生前「お母さんは弱虫だからな~」と

言っていたので、心配して最高の方と会わせて

くれたのでしょう。

大きな困難や深い深い悲しみの先には

必ず、神様からのギフトが用意されている

これは真実だと思うのです。

息子の死が認められず、夢で「俺、死んだんだぞ

認めろよ」と、言われた愚かな母でしたが

悲しみにのみこまれずに、前を向いて歩いて

来ることが出来ました。

息子の魂の伴走があったからでしょう。

感謝です。 

ありがとう…

 

コメント
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