~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

書く

2015-12-09 22:19:20 | 日記

来年の1月14日から19日まで、横浜の白楽の

ギャラリーハイド&シークで「明日展」という書の

グループ展をやるのですが、今回はその中で私が

個展をやらせて頂く事になりました。

まだまだ個展をやるほどのチカラはないのですが、

7ヶ月かけて書いてきた作品を、先生に見て頂きました。

書く前に個展のテーマが見つけられず、書き終わって

初めてテーマが見えてきたという、逆バージョンに

なってしまいましたが、それも自分と対峙した結果

かなと、思っています。

そのテーマは『生きる』~佐藤初女さんを見つめて~

初女先生と出会って12年間、ずーっと先生の生きる

姿を見つめてきました。

筆を持ち、作品を書こうとする時、「手」を書くときは

先生の大きな手が浮かび、「足」は先生の

歩いて歩いてきた足の裏が心に蘇ってくるのです。

でも、思いが強すぎるとその思いに引っ張られるので

出てきた思いを心に沈め、書くのですが…

苦しみながらの連続でした。

中でも「祈」は、どんなに書いても「祈」と

ならないのです。

この字がこれほど難しかったとは…

初女先生は、「祈り」は自分を無くしたところのもの

と、言われていますが、そこにたどり着く「祈」を

書ける様になるには、まだまだ遠い先のことの

ようです。

ともかく、先生に見て頂き出品作品が決まり

やっと抱えてきた宿題を提出したような

ちょっとすっきりした気分です。

明日からまた、次に書く字を探してお稽古を

していかねば…

書は、自分の中にあるまだ知らない自分と

出会う場でもあります。

めっちゃ強そうな、「母」には自分でも驚いて

います。

初女先生のあの強く優しい母性の「母」は

いつになったら書けるかな~

 

 

コメント
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