来年の1月14日から19日まで、横浜の白楽の
ギャラリーハイド&シークで「明日展」という書の
グループ展をやるのですが、今回はその中で私が
個展をやらせて頂く事になりました。
まだまだ個展をやるほどのチカラはないのですが、
7ヶ月かけて書いてきた作品を、先生に見て頂きました。
書く前に個展のテーマが見つけられず、書き終わって
初めてテーマが見えてきたという、逆バージョンに
なってしまいましたが、それも自分と対峙した結果
かなと、思っています。
そのテーマは『生きる』~佐藤初女さんを見つめて~
初女先生と出会って12年間、ずーっと先生の生きる
姿を見つめてきました。
筆を持ち、作品を書こうとする時、「手」を書くときは
先生の大きな手が浮かび、「足」は先生の
歩いて歩いてきた足の裏が心に蘇ってくるのです。
でも、思いが強すぎるとその思いに引っ張られるので
出てきた思いを心に沈め、書くのですが…
苦しみながらの連続でした。
中でも「祈」は、どんなに書いても「祈」と
ならないのです。
この字がこれほど難しかったとは…
初女先生は、「祈り」は自分を無くしたところのもの
と、言われていますが、そこにたどり着く「祈」を
書ける様になるには、まだまだ遠い先のことの
ようです。
ともかく、先生に見て頂き出品作品が決まり
やっと抱えてきた宿題を提出したような
ちょっとすっきりした気分です。
明日からまた、次に書く字を探してお稽古を
していかねば…
書は、自分の中にあるまだ知らない自分と
出会う場でもあります。
めっちゃ強そうな、「母」には自分でも驚いて
います。
初女先生のあの強く優しい母性の「母」は
いつになったら書けるかな~