初女先生の葬儀のお礼と共に、遺影となったお写真が
入っていました。
生前、先生は遺影はその人が遺していく顔だと
言われていたそうです。
初女先生の遺影は、ハッとするほど美しいけれど
笑ってはいません。
先を見つめているその視線は、困難に立ち向かって
いく人の厳しさを湛えています。
ジョンレノンは「イマジン」を伝える為にこの世に来た
と言う人もいますが、初女先生は「食はいのち」と
「今を生きる」を、私たちに伝え続けて下さいました
先生の遺影を見ていると、「すべてを伝えてあります」
というお声が聞こえてくるようです。
『食はいのち、
食は生きることの基本です。
そうしてささやかな活動を
半生通じて続けてまいりました。
かぞえで95歳を迎えた今
ひとつの出会いが
また次の出会いへと結ばれて
融合し、うねりとなって、
どこまでも広がっているのを
実感しています。
今、この場所で
いのち尽きるまで。
私は「今」を生きています。
佐藤 初女 』