No,91
ギュスターヴ・クールベ、「眠り」、19世紀フランス、写実主義。
これは美しく見えるが、むごい。ヤン・ファン・エイクのマリアの後で紹介すると、落差がひどいね。
これは男のエゴそのものだ。女から肉体だけを奪い、男の欲望専用のものとして描いている。人間の肉を着た木偶だ。もっと強い言い方をすれば、本物の肉体を使って作った、ダッチワイフだ。
美しい裸体画はたくさんあるがね、これは最低だ。
いずれ人間は、こんな女を必要としていたのかと、あきれるぞ。女を、こんなものにしていたのかと。
侮辱以前の問題だ。意識が幼稚すぎる。人間をこんなものにしてはいけない。
クールベはもっと馬鹿な絵を描いているがね、さすがにそっちはコレクションにあげたくなかった。
これは極上の技術を、もっとも低劣な精神にささげた例だ。
ギュスターヴ・クールベ、「眠り」、19世紀フランス、写実主義。
これは美しく見えるが、むごい。ヤン・ファン・エイクのマリアの後で紹介すると、落差がひどいね。
これは男のエゴそのものだ。女から肉体だけを奪い、男の欲望専用のものとして描いている。人間の肉を着た木偶だ。もっと強い言い方をすれば、本物の肉体を使って作った、ダッチワイフだ。
美しい裸体画はたくさんあるがね、これは最低だ。
いずれ人間は、こんな女を必要としていたのかと、あきれるぞ。女を、こんなものにしていたのかと。
侮辱以前の問題だ。意識が幼稚すぎる。人間をこんなものにしてはいけない。
クールベはもっと馬鹿な絵を描いているがね、さすがにそっちはコレクションにあげたくなかった。
これは極上の技術を、もっとも低劣な精神にささげた例だ。