和やか-散歩

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愛を読むひと

2009年07月09日 | こんな映画見ました~(洋画)
『愛を読むひと』
---THE READER---
2008年(アメリカ/ドイツ)

監督:スティーヴン・ダルドリー
出演:演: ケイト・ウィンスレット、レイフ・ファインズ、デヴィッド・クロス 、 レナ・オリン


1958年のドイツ。
15歳のマイケル(デヴィッド・クロス)は偶然出会った年上のミステリアスな女性ハンナ(ケイト・ウィンスレット)に心奪われ、うぶな少年は彼女と彼女の肉体の虜となっていく。
やがて度重なる情事のなかで、いつしかベッドの上でマイケルが本を朗読することがふたりの日課となる。
ところが、ある日突然ハンナは姿を消してしまう。
8年後、法学生となったマイケルは、ハンナと思いがけない形で再会を果たす。
たまたま傍聴したナチスの戦犯を裁く法廷で被告席に座る彼女を見てしまったのだ。
裁判を見守るマイケルは、彼女が自分が不利になるのを承知で、ある“秘密”だけは隠し続けようとしていることに気づく。
その秘密を知るただ一人の者として、マイケルは葛藤し、答えを見い出せないまま苦悩を深めていくのだが…。
(allcinemaより)



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オスカーを手にしたケイト・ウィンスレットが、さすが~!の演技でした。
上手く作られている予告に引かれて、期待はずれという作品も多いのですが、この映画は予告以上に迫力があり、愛の苦悩もずっしり感じ取ることが出来て、良かったです。

少年と大人の女性の愛は、まぁあるかもしれない、と思います。
ハンナがマイケル少年を愛していたかは、疑問も残りますが少年を大事にしていたことは分かります。
愛というのでしょうか・・・。

マイケルは完全に彼女に夢中でした。
夢中だった彼女が消えて8年後、彼女をナチの戦犯を裁く法廷で見た彼は、知り合う以前の彼女を垣間見るのです。
時代が官軍を賊軍にすることは、どこにでもある話ですが。。。
そういう衝撃とは違うのが、ハンナが自分が戦犯になることを承知でついたウソ。
それは彼女が死よりも恐れていたことだと気づくマイケルは、ウソだと知って傍聴する自分をどうすることも出来なかったですね。。。

いくらハンナが隠していた秘密だって、命には代えられないのに、、、。
でも、当時のドイツでの文盲であることを隠すことは、命より大事だったようですね。。。(ネタバレでスミマセン。)

ナチの戦犯を愛してしまった当時の青年は、どんな風にその愛を噛み砕いていたのかな、と考えました。
でも、戦争が終わったのはマイケルがまだほんの子供だったことを考えると、戦犯である意識はなかったのでしょうかね・・・。

物静かなレイフ・ファインズが良かったです。
レナ・オリン、私は久しぶりのスクリーンでした。




コメント (12)
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