和やか-散歩

「こんな映画見ました~」から「和やか-散歩」へ

ボーダータウン 報道されない殺人者

2009年07月07日 | こんな映画見ました~(洋画)

『ボーダータウン 報道されない殺人者』
---BORDERTOWN---
2006年(アメリカ)

監督:グレゴリー・ナヴァ
出演:演: ジェニファー・ロペス 、アントニオ・バンデラス、マヤ・サパタ、マーティン・シーン


アメリカと国境を接するメキシコの街フアレスには、NAFTA(北米自由貿易協定)を背景に、急速に進出・拡大してきたマキラドーラと呼ばれる外国資本の工場群が建ち並ぶ。
そして、それと軌を一にするようにこの地域で10数年前から女性が犠牲となる殺人事件が急増、これまでに500件もの事件が確認され、そのほとんどが未解決のまま、さらに行方不明の女性は数千人にも及ぶと推計されているという。
当局に対する国際人権団体アムネスティ・インターナショナルの改善要請にもかかわらず、事件は矮小化され捜査はなかなか進展しない。
そして、これだけの事件でありながらアメリカのメディアでは決して取り上げられることはなかった。
本作は、そんな現実を知ったグレゴリー・ナヴァ監督が、人気女優ジェニファー・ロペスの力を借りてフアレスの現状に光を当て、その背後に巣くう巨大な闇を告発する社会派サスペンス・ドラマ。
共演はアントニオ・バンデラス、マーティン・シーン。

 シカゴの新聞社で働く敏腕女性記者ローレン(ジェニファー・ロペス)は、メキシコとアメリカの国境の街、フアレスで起こっている連続女性殺害事件の取材を命じられ現地へと向かう。
彼女はそこでかつての同僚、ディアス(アントニオ・バンデラス)と再会を果たす。ディアスは、腐敗した警察や政治家の圧力に抗して、反政府系の新聞社エル・ソロを経営していた。
ちょうどそこへ、一人の少女エバ( マヤ・サパタ)が訪ねてくる。
彼女は、一連の事件で奇跡的に生還した被害者で、エル・ソロ社に助けを求めてきたのだった。
ローレンはエバの証言を糸口に、事件の真相究明に乗り出すのだったが…。
(allcinemaより)


---------------------------------------------------------------------




「巨大な闇を告発する社会派サスペンス・ドラマ」と解説にありますように、それまで報道されなかった事件を正面から撮った映画なんですね。。。
映画としても衝撃的で、スリルがあってドキドキしながら見ましたが、特典の監督のインタビューがこれまた衝撃的でした。

これぞ映画の力ですね。
日本公開されたそうですが、私は知りませんでした。
これだけの事件なのに、報道されてないという事実。
フアレスというメキシコの街の人々は、その人達の人権が消滅しているんです。
人権が消滅しているので、その人達が殺されても警察も、国も取り上げないという訳らしいです。

多くの命が虫けらのように奪われていく内戦や民族浄化などという、事実を暴く映画も恐ろしいですが、外国企業の進出による悲劇、また違う怖さがありました。


コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする