【ある書家からの年賀状。俳人、稲畑汀子さんの句でした。】
毎年、ある書家さんから賀状をいただく。
毎年、その時代を反映する句や言葉を書いてくださる。
昨年は、不屈の、星野富広さんの詩。
そして今年は、稲畑汀子さんの句。
学の無い、まっちゃんは困るのである。
その人となりを知らないと、本当の意味が理解できない。
そこでネットが大活躍することになる。
『検索結果、約18,000 件・フリー百科事典』を引用させて頂く。
稲畑 汀子(いなはた ていこ、1931年1月8日 - )さんは
日本の俳人。日本伝統俳句協会の設立者。
1931年、神奈川県横浜市に生れる。
父高浜年尾、母喜美の次女。小学生の頃から、
祖父高浜虚子・父高浜年尾に俳句を学んだという。
1956年24歳で稲畑順三と結婚、二男一女の母となる。
1965年「ホトトギス」同人。1976年第一句集『汀子句集』刊行。
1977年「ホトトギス」雑詠選者に。
同年、父高浜年尾の死去により主宰を継承した。
翌1980年、夫順三氏死去。
1982年より朝日俳壇選者に、
1994年―96年、NHK俳壇の講師・選者となる。
1987年、日本伝統俳句協会を設立し、
会長に就任。2000年、虚子記念文学館を
芦屋に開館、理事長に就任する。
句集に『汀子句集』『汀子第二句集』『汀子第三句集』
『障子明り』『さゆらぎ』など。
その他の著書に『舞ひやまざるは』『俳句に親しむ』『俳句入門』
『自然と語りあうやさしい俳句』『俳句十二ヶ月』など。
問題は彼女の俳句評価だ。
評価はいまだ定まっていないようだ。《ご存命の方には共通だ。》
父年尾は、第一句集の序文で『星野立子の句を虚子は
「景三情七」といったが、汀子の句は「景七情三」といえる』
と書いているらしいのだ。
祖父虚子の説に忠実で海外俳句にも、
日本の「季題」を入れよという。
第一句集冒頭の「今日何も彼もなにもかも春らしく」の
代表されるように、写生派というよりも、
あっけらかんとした、花鳥諷詠といえようか。
高浜虚子のお孫さん。繋がったけど難しい。
またひとつ勉強になったけれど、記憶回路停止状態の私。
明日になると、名前も思い出せないだろう。
しかし、年賀状も私の世界を広げてくれている。
横では、大江千里さんのピアノのCDが流れてる。
何故か、この句に「ghostnote」のCDが合うから不思議だ。
それと、賀状に書家がこの句を選んだ理由も
少し分かったような、冬の夜である。
そこで私。まっちゃんが彼女の句から選ぶとしたらこの句だ。
平凡を大切に生き去年今年 稲畑汀子
さて、音楽。これも意表をつきますよ。シンセサイザーで
果敢にも雅楽に挑戦です。「越天楽」。下↓をクリックしてね。
越天楽
【昨年は美しい国。あれ、この日本。まだ美しい国になってないよ!】