なんだかこのところ土日が休めないので曜日の感覚がおかしい。
歳でボケて来ているのも間違いなく、日にちと曜日がかみ合わず頭が変だ。
ん? 元からか・・・ ま いい。
取り敢えず今回はたかが8連勤なんだけれど脚立の上や梯子の上に登っての仕事がやたら続いて、
その上に海老反ったりアクロバチックな格好をしたりで筋肉がバラバラになりそうです。
明日は少しゆっくりして見積など事務仕事が出来そうです。
昨日今日のことではありませんが「陶芸」という趣味を持ちながら、生涯教育活動の一環で
学んだ公民館活動で、自動の電気窯しか知りません。
地方を旅した時など窯元を訪れては登り窯なるものを見てはいますが、炎のついているときなどは
見たことがありませんでしたので、ひとつの憧れではあります。
先日、穴窯を炊いて居られる場に遭遇する機会がありました。
この窯元はもちろん登り窯もデェーン!と据えられていて、そのほかにも
ガス窯・電気釜・灯油窯もお持ちの上にこの穴窯まであるのです。
量や用途に応じて窯を換えられる、なんと贅沢なことでしょう。
本焼きなので1,230℃まで上げられるようでしたが、周りも寒くて
デジタル温度計は1,190℃を差していたのにそれからあと40度が
なかなか上がらなくて、火を入れてから2日目の午後も3時でした。
二人で交代で仮眠をとるにしても氷点下の気温の下、キツイことだと
理解しました。
窯場ってそんな1,000度を越すような温度を生み出すのだから
暖かい処だと思いがちですが、二重に耐火煉瓦を積み重ねて
その上に遮熱用のカバーをかけていて、手で直に触れても少し温かい
程度で、そりゃそうだ!外に熱が漏れてるようじゃ幾ら薪をくべても
温度は上がらんわナ! と初めて納得しました。
子供たちが幼児の時に読んでいた機関車トーマスみたいだなと思い、冗談で
「向こうの煙突の正面にトーマスの顔を描いてたりするともっといっぱい生徒が集まってくるかも」
なんてバカなこと。
ま、笑ってあしらってくださいましたけどね。
その日それから1時間ほどの内に1,230℃まで上がって火は止められたようでした。
それから3日したら窯出しだと教えていただいてまた覗きに行くと、既に窯から作品を
出し終えた直後でした。
炊いているときは火が着いて燃え盛っている焚き口の薪を中に落とし込んでは次の巻で温度が
下がらないようにさっさと焚き口を塞いでおられました。
その時に上がる炎も煙突からはみ出るくらいだし、煙もかなり上がります。
きっと窯の中は煤(スス)だらけなんだろうと想像していたら、なんとなんと・・・
綺麗なもんでした。
凄いですね~ 完全燃焼なんですねー。
火を止めて焚口をシッカリ閉ざして3日。
それから中のモノを出した後だったので風呂の中ぐらいのほの暖かさでした。
焼きたての作品に触れさせてもらっても同じように暖かさを感じました。
これが登り窯だったら何人かの人が手伝いに来てもっと大がかりになるのが十分想像できました。
でもなぁ、こんなこと考え出した昔の人って・・・ すごいなぁ。