リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

カシオトーンCT-S1000V

2022年01月29日 16時58分26秒 | 音楽系
カシオトーンと言えば、安価なキーボードで知られていますが、音のイメージとしてはチープな感じがします。でも40年くらい前に独自の音源方式によるCZ-1というシンセサイザーを出して以来結構いろんな音源の開発に努めてきたメーカーです。最近いろんなベンダーが出しているPC音源のコレクションにも見られる音源です。

現行の電子ピアノもなかなかいい音がしますしビジネス的にも成功している感じがします。そんなカシオがつい最近新しいキーボードを発表しました。その名もCT-S1000Vです。このシリーズ全然知らなかったのですが、3年ほど前にはCT-X5000という61鍵のスピーカー付き音源を出しています。

そのCT-S1000V,たまたまYouTubeで見かけたのですが、(発表して何時間か後ですのでまだ視聴数はそんなに上がっていませんでした)どうせチープな音だろうと思いながら聞いてみましたら、それがなかなかのもの。既発売のCT-X5000ビデオクリップも見てみましたが、こちらもかなりのクオリティ。

CT-S1000VはCT-X5000の機能に加えて「歌う」ことができるという新機能がついています。聞こえてくる感じはボコーダーみたいな感じで、初音ミクみたいにボーカルっぽさを訴求したものではありません。しかしボコーダーとは異なり、あらかじめスマホなどでプログラムされた歌詞を順に鍵盤の自由な音程で出すことができるというものです。

この多機能キーボードが5万くらいで3月発売ということでした。すでに出ているCT-X5000は4万円台前半ですからまぁそんなものでしょう。それにしてもこれだけ機能が豊富でかつ音のクオリティがもはやおもちゃではないレベルのものがこのお値段とは驚きです。いまあるMIDIキーボードはさっさとメルカリで売って3月になったらCT-S1000Vを買うことに致しましょう!