テレ東製作の「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」が最近ロケ地でいろいろもめ事を起こしているそうな。
電動スクータ-で各地を巡って人とのふれあいや有名スポットを紹介していく一種の町歩き番組ですが、ここでは歩かずに電動スクーターで移動するところが他の同様の番組とは異なるところ。
もめ事の話は置いておくとして、電動スクーターは途中で電池切れを起こして、チャージする必要が出て来ます。そこで充電をお願いするところで人とのふれあいが出てくるという仕組みですが、これは二次電池の性能がいまだ向上しないのでこの番組がもっているともいえます。
この番組の初期のものは10年くらい前だといいますから、その10年間に電動スクータに搭載されているバッテリー性能が飛躍的に伸びてもはや途中で充電する必要のないくらいになっていたらこの番組は成り立ちません。
リチウムイオンバッテリーは飛躍的に進化しているなんてメーカーは言っていますが、これは大嘘でしょう。出川の番組が成り立たないくらいのものは未だに出ていませんし、もっと小さなスマホ用のものだって充電を気にしなくてもいいレベル、例えば3ヶ月くらいは大丈夫なんていうのは夢のまた夢。どこかに旅行するときなんかは必ず充電器やケーブルは持って行かなくてはなりません。
私の場合スマホとスマートウォッチを普段から使っていますが、少しでも充電する機器を減らしたいのでスマートウォッチは持っていかず、カシオのソーラーバッテリー使用のG shockを持って行くことにします。
G-SHOCKとか昔のソーラー発電の電卓なんかはもはや古典的ですが、電気を使う機器としては完成しています。なにせ電気のことを考えなくてもいいですから。これらと比べて、現在のリチウムイオンバッテリーの充電時間や時速時間の性能が極めて低いと言っていいのに、みなさん嬉々として充電器を持ち歩きまるで充電することに喜びを見いだしているかのようです。
電卓や時計に比べたらスマホなどははるかに複雑で電気が沢山いるのは当然、だから多少の不便はしかたがない。まぁそれはそう思わざるをえませんが、充電の呪縛から解放されればもっと便利になるのです。電池に関する問題はスクーターやEVになるともっと大きいです。
10年経っても出川の番組が存在しているくらいですから、リチウムイオンバッテリーの進化は遅いというかもう限界にきているのかも知れません。かくなる上は画期的な超小型燃料電池、充填に30秒、スマホなら1ヶ月持ち、EVなら1000km走れるような電池が出てくるのを期待しましょう。これこそ進化です。今のリチウムイオンバッッテリー搭載機器は電池の部分だけ極端に発展が遅れているアンバランス製品です。どうも我々はそれが当たり前だと丸め込まれているような気がします。とは言え現状は現状で受け入れざるを得ないのですが、それでもしっかりとした問題意識は持ちたいものです。