先頃亡くなられた浪速のモーツアルトことキダ・タローさんのCM作曲料は1曲200万円だとか。すごいですね。
でもこの200万はコミコミの200万だそうです。今みたいに作曲家がコンピュータを使って完パケを納めるのではなくて昔のやりかたでしょうから、スタジオを借りてミュージシャンを呼んで録音するという方式でしょう。プロポーズ大作戦のテーマなんか今You Tubeで聴いてみますと懐かしいサウンドです。
私もCMの仕事を1回だけしたことがありましたが、作曲料はケタが2つ違っていました。(笑)キダ・タローさんの場合はコミコミとは言っても破格の作曲料と言っていいと思います。私の場合はCM制作会社の下請けという形での仕事で、20年以上前でしたがすでにコンピュータで完パケを納める形でした。納期は短いし下請けでしたから安い仕事でした。確か某サラ金のCMでモーツアルト風の曲をという依頼でした。桑名のモーツアルトですね。(笑)
CM作曲の場合は大家のキダ・タローさんもペーペーの私の場合もいわゆる「印税」方式ではなく買い取りでしょうけど、実は「印税」での仕事をしたこともあります。某英語教科書の音楽(付録の曲、教材として組み込まれている音楽など)を担当したときはなかなかのものでした。教科書は何十万部も売れる隠れたベストセラーです。採択トップの教科書だと100万部を超えます。
ただそう長く甘い汁を吸えたわけではなく、その教科書を出していた某教科書出版社は「英語教科書の音楽化」という方針をコロッと変えたので「夢の日々」はあっさり終了しました。(笑)