リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

較べてはいけない!(1)

2025年01月15日 19時36分57秒 | 音楽系

60年代中頃の話ですから、もう60年近い昔です。私はその頃父親が購入した「セパレートタイプ」のステレオセットでLPやらAM、FMラジオを聴きまくっていました。

レコードではクラシック音楽を聴いていましたしたが、ラジオの方はもっぱらポップス。毎週火曜日と金曜日にそれぞれ前田武彦・木元教子と小島正雄がパーソナリティを務める洋楽ヒットチャート番組(2つとも確か2時間番組でした)を聴いていました。

ご丁寧にもそれぞれの番組の毎週の順位をノートに記録していたのですが、残念ながらそれはもうどこかに行ってしまって手元に残っていません。残っていたら結構面白い資料になっていたかも知れません。

当時の洋楽シーンはビートルズが出て来た頃です。ベンチャーズの曲もヒットしていました。私の印象ですが、その当時はビートルズとベンチャーズが横並びで比較されていたような感じでした。でも個人的にはビートルズは「本物感」を感じましたが、ベンチャーズの曲はなんか軽い感じがしていました。その後の音楽作品としての評価はご存じの通りです。今から思うとベンチャーズなんてアマチュアに毛が生えた程度のモノでしたが、リアルタイムの評価では、ビートルズとベンチャーズが双璧のような印象を受けました。

当時はビートルズをきちんと評価出来る人がほとんどいなかったので、ベンチャーズと較べてしまったんですね。