大相撲一月場所では豊昇龍(モンゴル出身本名スガラグチャー・ビャンバスレン)に土がついて3敗(さんぱい、さんはい?)となり、横綱昇進は絶望的になりました。
そんな中幕内を見渡してみますとなんと前頭十四枚目の金峰山(カザフスタン出身本名バルタグル・イェルシン)が9戦全勝です。まだ上位とは当たっていないのでこのまま行くとは思えませんが、優勝の有力候補で目が離せません。
この金峰山というしこ名はどう読むかというと「きんぼうざん」というのが正式のようです。峰は「ほう」「ぼう」「ぽう」、山は「さん」「ざん」「やま」と読めるので実はこのしこ名、相当な難読しこ名です。
山梨県にこの力士と同じ名前の山があるそうですが、そちらは「きんぽうざん」または「きんぷざん」と読むようです。ややこしいですね。「ん」の次に「ほ」が続く場合はいろんな読み方がありすぎるようです。
野党勢力の有名な政治家の場合は「ほ」ですが、別の与党政治家が「ぽ」と読んでしまったため、その与党政治家はえらく非難されました。でもその政治家が思わず「ぽ」と読んでしまうくらい「ぽ」の方が普通のような気がします。ナントカ連峰、ナントカ連邦共和国、漢方薬、憲法、ドリア旋法、信奉、天保などほとんどの「ほ」が「ぽ」に変化します。非難された政治家さんはある意味お気の毒だと思います。
件のお相撲さんは「ほ」でも「ぽ」でもなく「ぼ」ですが、このパターンはあまりないみたいで、すぐに用例が出て来ません。私が幼少の頃ウチのすぐ近くにキンボウと呼ばれていた犬がいましたが、たぶん「キン坊」だったでしょうけど、これの場合は「坊」は最初から「ぼう」ですから、違うかなと思って漢和辞典でしらべてみましたら「ほう」という読みもありました。
さて9連勝の金峰山、今日の対戦相手小結阿炎です。いよいよ三役との対戦ですが、どうなるでしょう?