大豆がキロ300円の不思議

2015年12月15日 | 日々のこと
我が家の今年の大豆の収穫は12キロ強、今年は木作りの実採らず状態だったようでボリュウムが少ない。

 こんな多忙な暮になぜ味噌仕入れかといえば、できるだけ早く手前味噌が食べれるようにである。今年3年目の我が家はまだ口開けしてない樽があるが、今年初めての皆さんは在庫がないからである。

 早々と予定を組んだが、大豆がまだ手に入らないという。20日頃なら間違いがないがというが、まさか暮の20日過ぎにやる仕事ではない。

 味噌仕入れが長い友人が去年の豆を持っている人がいるらしいという。

 おかげで無事皆さんのお豆の調達ができた。そしてびっくりしたのはその価格。キロ300円だと言う・・・・・ありえるかと思った。

 我が家の大豆12キロ×300は3600円

 春の豆まき・・・・権兵衛が種まきゃあハトがほじくる、ではないが・・・・・。

 何度もの草取りをして収穫の段になって、抜いて乾燥させてお豆をとりだしてゴミと分別してさらに幾日か干して、最後にまた目と手による選別。

 のべ幾日かかっているのだろう。最低賃金で計算してみたら・・・・・農家は手間代を見ないからできると聞いたことがあったけど、そんなレベル以下ではないか。

 キロ300円なら買った方がいいと思ってしまうだろう。

 でもみんながそうしたなら、もう作る人がいなくなるだろう。そうなればいずれ国産の大豆を供給する人もいなくなっていくだろう。

 耕作放棄地の固定資産税を上げるという話もあった。人に貸せば固定資産税を安くするという話もある。

 いやいやもうそんなレベルではないところで日本の農業は破綻していくだろうと思える。これからさらにTPPである。

 気になってJAファームを覗いた。そこで売られている大豆はおおよそ300グラム300円であった。まあ―キロ1000円である。

 キロ300円は昨年の物なのだからか、生産者時点での価格だからなのかよく分からない。

 煮上がった大豆を見たら、我が家の大豆よりずっと上質に見えた。

 それでも自分で作った物は安心安全に思えるから、来年も作り続けるだろうな、大豆も味噌も。

 人間の体は食べたものでできているから、できるだけ手作りにこだわりたいのだ。

                                                     依田 美恵子

  軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


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