着物地のリメイク

2016年02月29日 | お片付け
お休みに着物をほどく。サーモンピンクの色無地、お茶会に1度着たことがあったかもしれない。

 母が娘の嫁入り用に買い求めておいた白生地を染めた物である。その頃の私、自分が歳をとるなんて意識なかったかもと笑ってしまった。それほどの華やかな色なのである。

 つるし雛に使うとしても、ほんの一つまみ程度だろう。

 かといって着物としておいたとしても着ることは絶対ないだろう。使い道を寝ていて考えた。

 ハンドバックを包む袋にしようと決めた。

 そう心に決めたから、ほどくことの抵抗感が少し薄れた。

 それにしてもきれいにそろった針目に驚く。私のつるし雛の針目とは訳が違うわ(笑)

 裾は一度にほつれないように、一針ごとに留めてある。こんな丁寧な仕事をするものなんだ。 

 着物がこんなに手がかかっているものなのかとあらためて驚くのだった。

 そして明治の人の青紫の着物もほどく。こちらはさらに生活の知恵が隠されている。裾には綿が薄く入っていた。

 見頃と袖を離すのに四苦八苦したのである。裏地にさえ針目が見えない(笑)

 誰に見られても恥ずかしくない仕事がしてある・・・・・それが求められたのですね。

 かって蚕を飼い、糸を紡ぎハタを織り染めた時代・・・・それはそう昔のことではない。

 それだけ手を掛け、家族の物を縫っていた時代では、着きれない程の衣類を持つことはできなかっただろうな。

 物に溢れた時代を生きてきた私たち。

 それにしてもここに着物を縫うという文化が消えつつあることを身に染みて思う。

 
 パパとスキーに行ったちーちゃんの帰りを待って、手芸屋さんに誘う。

 疲れ切ったちーちゃん今回はパスすると言う。そして「ねえパパ、私のお裁縫好きはパパに似たの、ママに似たの?」

 「う~ん、どっちもそんなに好きではないかも」ハイハイ私だってこの歳になるまで、手芸屋さん行きがこんなにワクワクするなんて知りませんでしたよ。

 ちーちゃんはまだ手芸屋さんに目覚めていないよう。

 糸に芯地に本やら求めて、そして芯地で裏打ちしてバツクを入れる袋が一枚できあがり。

 もう自己満足の世界ですが、タンスの中身を減らしていくにはこんな方法しか思いつかないのです。

 一枚一枚着物と向き合いながら自分の中の思い出と折り合いをつけているのです。

                                     依田 美恵子

  軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら



 ブログランキングに参加しています。ポチっとお願いします。
ポチットお願い!にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村 住まいブログ
ブログランキング・にほんブログ<br>
<br>
<br>
<br>
 <br>
<br>
<br>

</div>
</div>
<!-- /entry-body -->

  <!-- entry-bottom -->
  <div class=
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界で一番貧しい大統領

2016年02月24日 | 日々のこと
信濃毎日新聞の斜面で世界で一番貧しい大統領の紹介がされていました。5年間南米ウルグアイの大統領を務めたホセ・ムヒカ氏のことである。

その斜面から引用するならば、豪華な大統領公邸には入らず郊外の農場の小さな平屋で暮らし、報酬の大半は社会福祉基金に寄付し、資産は農場と1987製のフォルクスワーゲン1台。

公務の合間に畑を耕す。

だが本人は自分が貧乏だとは思っていないという。この言葉は貧乏とは欲が多すぎて満足できない人のこととする人生哲学に裏打ちされているようだ。

以下は2012年6月にリオネジャネイロで開催された国連持続可能な開発会議でのスピーチである。各国首脳らの1番最後に登壇したのだという。

 長いですがじっくりお読みください。


会場にお越しの政府や代表のみなさま、ありがとうございます。

ここに招待いただいたブラジルとディルマ・ルセフ大統領に感謝いたします。私の前に、ここに立って演説した快きプレゼンテーターのみなさまにも感謝いたします。国を代表する者同士、人類が必要であろう国同士の決議を議決しなければならない素直な志をここで表現しているのだと思います。

しかし、頭の中にある厳しい疑問を声に出させてください。午後からずっと話されていたことは持続可能な発展と世界の貧困をなくすことでした。私たちの本音は何なのでしょうか?現在の裕福な国々の発展と消費モデルを真似することでしょうか?

質問をさせてください:ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てばこの惑星はどうなるのでしょうか。

息するための酸素がどれくらい残るのでしょうか。同じ質問を別の言い方ですると、西洋の富裕社会が持つ同じ傲慢な消費を世界の70億〜80億人の人ができるほどの原料がこの地球にあるのでしょうか?可能ですか?それとも別の議論をしなければならないのでしょうか?

なぜ私たちはこのような社会を作ってしまったのですか?

マーケットエコノミーの子供、資本主義の子供たち、即ち私たちが間違いなくこの無限の消費と発展を求める社会を作って来たのです。マーケット経済がマーケット社会を造り、このグローバリゼーションが世界のあちこちまで原料を探し求める社会にしたのではないでしょうか。

私たちがグローバリゼーションをコントロールしていますか?あるいはグローバリゼーションが私たちをコントロールしているのではないでしょうか?

このような残酷な競争で成り立つ消費主義社会で「みんなの世界を良くしていこう」というような共存共栄な議論はできるのでしょうか?どこまでが仲間でどこからがライバルなのですか?

このようなことを言うのはこのイベントの重要性を批判するためのものではありません。その逆です。我々の前に立つ巨大な危機問題は環境危機ではありません、政治的な危機問題なのです。

現代に至っては、人類が作ったこの大きな勢力をコントロールしきれていません。逆に、人類がこの消費社会にコントロールされているのです。私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球にやってきたのです。人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。命よりも高価なものは存在しません。

ハイパー消費が世界を壊しているのにも関わらず、高価な商品やライフスタイルのために人生を放り出しているのです。消費が社会のモーターの世界では私たちは消費をひたすら早く多くしなくてはなりません。消費が止まれば経済が麻痺し、経済が麻痺すれば不況のお化けがみんなの前に現れるのです。

このハイパー消費を続けるためには商品の寿命を縮め、できるだけ多く売らなければなりません。ということは、10万時間持つ電球を作れるのに、1000時間しか持たない電球しか売ってはいけない社会にいるのです!そんな長く持つ電球はマーケットに良くないので作ってはいけないのです。人がもっと働くため、もっと売るために「使い捨ての社会」を続けなければならないのです。悪循環の中にいるのにお気づきでしょうか。これはまぎれも無く政治問題ですし、この問題を別の解決の道に私たち首脳は世界を導かなければなりません。

石器時代に戻れとは言っていません。マーケットをまたコントロールしなければならないと言っているのです。私の謙虚な考え方では、これは政治問題です。

昔の賢明な方々、セネカやアイマラ民族までこんなことを言っています

「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」

これはこの議論にとって文化的なキーポイントだと思います。

国の代表者としてリオ会議の決議や会合にそういう気持ちで参加しています。私のスピーチの中には耳が痛くなるような言葉がけっこうあると思いますが、みなさんには水源危機と環境危機が問題源でないことを分かってほしいのです。

根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。そして、改めて見直さなければならないのは私たちの生活スタイルだということ。

私は環境資源に恵まれている小さな国の代表です。私の国には300万人ほどの国民しかいません。でも、世界でもっとも美味しい1300万頭の牛が私の国にはあります。ヤギも800万から1000万頭ほどいます。私の国は食べ物の輸出国です。こんな小さい国なのに領土の90%が資源豊富なのです。

私の同志である労働者たちは、8時間労働を成立させるために戦いました。そして今では、6時間労働を獲得した人もいます。しかしながら、6時間労働になった人たちは別の仕事もしており、結局は以前よりも長時間働いています。なぜか?バイク、車、などのリポ払いやローンを支払わないといけないのです。毎月2倍働き、ローンを払って行ったら、いつの間にか私のような老人になっているのです。私と同じく、幸福な人生が目の前を一瞬で過ぎてしまいます。

そして自分にこんな質問を投げかけます:これが人類の運命なのか?私の言っていることはとてもシンプルなものですよ:発展は幸福を阻害するものであってはいけないのです。発展は人類に幸福をもたらすものでなくてはなりません。愛情や人間関係、子どもを育てること、友達を持つこと、そして必要最低限のものを持つこと。これらをもたらすべきなのです。

幸福が私たちのもっとも大切なものだからです。環境のために戦うのであれば、人類の幸福こそが環境の一番大切な要素であるということを覚えておかなくてはなりません。

ありがとうございました。

                                       依田 美恵子

  軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら



 ブログランキングに参加しています。ポチっとお願いします。
ポチットお願い!にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村 住まいブログ
ブログランキング・にほんブログ<br>
<br>
<br>
<br>
 <br>
<br>

</div>
</div>
<!-- /entry-body -->

  <!-- entry-bottom -->
  <div class=
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

思い出の断捨離

2016年02月23日 | お片付け
週末ちーちゃんパパは実家へ出かけ、ちーちゃんはお友達と遊ぶ約束があってお留守番になりました。

 お友達の家にはお弁当持参です。肉団子のクリームトマトソース煮込みが希望です。付け合せはブロッコリーがいいそうです。あいにくですが・・・・冷蔵庫にはありません。

 彩りの悪いのはカラフルの楊枝でカバーするあたり、ちーちゃん上手です。

 ちーちゃんをお友達の家に送ったあと、懸案事項の一つになっている着物をほどくことにしました。

 桜の地紋のピンクの羽織です。裾にかけてグランデーションで色が濃くなっていきます。

 長いこと着物の仕立てを見ることもなく、無造作にほどき始めたものの心が痛みます。私にこれをもとの状態に縫い直す技量はありません。

 こうして技術的文化も消えていくのだと感慨しきりです。その内縫える人はいなくなるだろうとあらためて思ったのでした。

 私の着物の多くは母と母の姉が縫ってくれました。その頃はまだ仕立てをしている方が結構いました。

 いまあまりお聞きしませんが呉服屋さんは専属の方を抱えているのでしょうね。

 この羽織、新婚旅行から帰った後の里帰りで着たわ、とその日のことがまざまざと思い浮かびます。

 10日振りで会った2歳の甥っ子が「みーこちゃん」と私に飛びつきました。あー、そのお手てて・・・・と思いましたが間に合いませんでした。

 そうそうと肩の当りとひろげてみれば、そのかわいい手形のごとく染みになっていました。

 2度目は親戚の初節句のお祝いでした。

 それ以来タンスのこやしです。

 1枚の着物から思い出が次々と浮かんできます。胸の痛みを感じつつほどいたのでした。

 つるし雛の材料にして、日の目をみせることにしましょう。

 そして午後、写真の整理です。自分専用のアルバムをひっぱりだしました。

 幸いというか、15歳で火災にあってそれ以前の写真はありません。

 古いアルバムはカッターナイフで台紙と共にはぎとります。同じ物や同じように見える物や、自分が写っていないもの・・・・などなどを取り除いて、差し込み式の簡単アルバムに保存していきます。

 深く考えないで進めます。

 50年前の写真・・・・人はともかく背景の変化がすごいですね。

 たぶん1度ではすまない作業です。10冊程のアルバムがこじんまりしました。

 マメな夫は子供も孫の分もそれぞれ一人ずつのアルバムを作っています。旅行のアルバムは山ほどありますがこれらは私の管轄外です。

 こちらは優雅な日々になった時に見ることにしましょう。

 少しずつ思い出の品にも手が付くようになってきました。
                                 依田 美恵子

  軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら



 ブログランキングに参加しています。ポチっとお願いします。
ポチットお願い!にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村 住まいブログ
ブログランキング・にほんブログ<br>
<br>
<br>
<br>
 
</div>
</div>
<!-- /entry-body -->

  <!-- entry-bottom -->
  <div class=
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポスティングで見たもの。

2016年02月22日 | お片付け
暖かい日を選んでポスティングです。

 下校途中の1年生が前を歩いていました。1年生はランドセルにカバーがかかっているのでわかるのです。でも何か様子が変です。

 追い越しながら「こんにちは」と声をかけました。知らない人に話しかけられても返事はしないと教育されている世代ですので、そのまま通り過ぎようかとも思ったのですが・・・・・。

 「ねえ、トイレ行きたいんじゃあないの」と聞きましたら、コクンとうなづきます。

 「このお家の方がいらしたらお願いしてあげるわね」と私。小学生私の後についてきます。

 インターホンをならしてお願いしました。「よかったわね」と思ったのは私です。

 玄関を開けてくださった奥様「うちの子なんです」に私びっくりぽん・・・・でした。

 おせっかいし過ぎだったかも。

 でもねえ人生経験長いと見ているだけでわかっちゃうからね。


 ポスティングでもなければ人様のお家の玄関先まで入ることはできません。

 子供の頃は地域のお家のほとんどの庭を知っていました。どこの家にも子供がいた頃で、外遊びが当たり前でしたのでそのなせる技かもしれません。

 それにしても空き家が多いです。かって新興住宅地と呼ばれたこの地も40年の歳月を経たということですね。

 ポスティングするのに空き家かどうかわからないお家もあります。

 こんな上天気なのに、お布団も洗濯物も干してなかったり、雨戸が閉めてあれば確実です。

 表札の名前を見れば知っている方です。施設にでも入られてしまったのでしょうか。

 空き家率2割以上です。なんか寂しくなりました。

 畑で果樹の剪定をしている方が先に挨拶をしてくれました。知り合いの方でした。変わってしまってわからないよと言われました。歳をとってわからないと言うことでしょう、と冗談でお返しです。どちらもおあいこ状態ですもの。

 目の前の200坪の畑をもてあましていると言います。私より10歳以上先輩ですからその気持ちよく分かります。畑は他にもあってとか。

 太陽光でも設置したらどうですか、防草シートを敷けば草取りから解放されますよ、とお薦めしてしまいました。

 そうでなければ荒廃地になるのも時間の問題ですもの。その200坪の前の畑はすでに荒廃地です。2人の目が自然にそこを向くのでした。

 人口が減る時代ってこういうことなんだなあと感じたのでした。 
依田 美恵子

  軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら



 ブログランキングに参加しています。ポチっとお願いします。
ポチットお願い!にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村 住まいブログ
ブログランキング・にほんブログ<br>

</div>
</div>
<!-- /entry-body -->

  <!-- entry-bottom -->
  <div class=
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

少しびっくりしたこと

2016年02月20日 | 家族
 帰宅したら夫が「ちーちゃんの給食着の紐を付けておいて」といいます。ちーちゃんは自分で縫うと言って黄色の糸を取り出したのだとか。

 黄色ではだめだから「ばあちゃんにやってもらいな」となったようです。

 もう20年も前のことでしょうか。お取引先の営業の方が退職のご挨拶にお見えになりました。

 男性同士だとこんな話にはならないかもしれませんが。

 小学年の低学年のお子さんを残して奥様が亡くなられました。ある夜遅く帰宅したら紅白帽のゴムひもを幼子が自分で縫いつけてあったのだそうです。

 運動会の前には、ちゃんとつけなさいと言われますよね。たぶんそれは前々から取れていたのでしょう。お洗濯はしたとしても男親はそこまで気が付かなかったのでしょう。

 その時眠っている子供の顔を見て泣かれたことでしょう。

 営業として優秀な方でした。それを辞めて時間の融通の付く保険の代理店に転職なされました。

 妻を亡くしても何とか頑張ってきていたのでしょうが、それが転職へのふんぎりになったと。私その時もらい泣きしました。

 そして時代が変わって、ちーちゃんが針を持ち出したことで、私はその日のことを思い出してしまったのです。

 その夜私は言葉を選んで、ちーちゃんに聞きました。

 そうしたら「○○ちゃんが自分で縫うというから、私もやろうかと思って」でした。少しホッともしたのでした。

 ○○ちゃんもお母さんがいません。


 私の母方の祖母は12歳で母を亡くしたことを突然思い出しました。祖母には幼い妹が1人いました。

 その母が死ぬ寸前に縫っていた、妹の筒袖の着物があったそうです。その片方縫えていなかった筒袖の縫い方がわからなくて、母の縫った袖をほどいて見たと、子供の頃祖母から聞いたことがありました。

 その祖母も私が18の時米寿で亡くなったのでした。

 そんな身近な話を聞いていたのに、わが身にふりかかることとして聞いてはいなかったのでしょうね。

 
 昨年ちーちゃんとつるし雛教室に参加しました。針仕事に興味をしめしたちーちゃんにお裁縫箱を用意しました。

 だからちーちゃん自分でできると思ったのでした。

 100年前の人でしたら、針仕事はあたりまえの年齢でもあるのですも
                                            依田 美恵子

  軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら



 ブログランキングに参加しています。ポチっとお願いします。
ポチットお願い!にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村 住まいブログ
ブログランキング・にほんブログ<br>
の。<br>
<br>
<br>
<br>
<br>
 
</div>
</div>
<!-- /entry-body -->

  <!-- entry-bottom -->
  <div class=
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

断捨離の敵は・・・・夫

2016年02月19日 | お片付け
つるし雛を作っていると、お客様訪問の際お話したことがありました。その言葉を覚えていてくださって次回お伺いしましたら「使ってください」と和服の生地を用意してくださっていました。

 私が教えていただいているつるし雛は基本的に自分の布ではできません。

 でも習い始めて、真っ赤な羽織は椿の花に、ピンクの羽織は桜かコスモスにぴったりなんて思えて処分できずにいる私です。

 お客様から頂いた布地に、とても素敵な着尺があったのです。

 本当は着物に仕立てたいと思えるのですが・・・・・今もっている着物でも着ないのにと決心がつきません。

 作品ができたらひとついただければ・・・・・と気遣いのハードルを下げていただいているのですが、鋏が入りません。

 出したり仕舞ったりを繰り返しています。

 先日友人から着物どうしているの?と聞かれました。

 娘のタンスが戻ってきた時点で、自分の和タンス1本を減らしました。ウールや絣に始まって普段着用の着物を中心にです。コートや小物に夏冬の喪服まで、今後手を通すことのなさそうな物とさよならをしました。

 そうそう羽織の類のほとんどと成人式の振袖まで。

 でもそれ以上はママの分を含めてちーちゃん次第にすることにしました。

 友人は姑さんとその前の姑さん2代分で迷っているのだそうです。何を迷っているのと聞いたら夫なんですって。

 えーそうなの。そりゃあ手ごわいわ。

 虫干ししますって言って中身を一度見てみたらどうかしら。お宝出てくるかもよ。

 今は着物としての価値はないけれど布としての価値はあるかもしれないから。

 国内で織物の生産地がなくなってきているから昔の物は貴重でもあるし。

 桐のタンスといえども虫干しは必要だから・・・・・。

 布遊びをするようになると、やたら布が気になるのね。減るどころか増えていくものらしい・・・・とこの頃わかったわ。
                          依田 美恵子

  軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら



 ブログランキングに参加しています。ポチっとお願いします。
ポチットお願い!にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村 住まいブログ
ブログランキング・にほんブログ<br>

</div>
</div>
<!-- /entry-body -->

  <!-- entry-bottom -->
  <div class=
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PTAの役員決めと読み聞かせ

2016年02月18日 | 読書
昨年のこの日でした。小学校の学年最後の参観日の後、新年度の役員決めがあったのでした。

 傍観者気分で最後列に座っていた私。司会者の「役員やりたい人」の言葉に大勢の方が手を挙げられました。

 私の目からみたらほとんどの方のように見えました。3年生のクラスのことです。

 慌てて手を挙げていないお隣の方に聞いてしまいました。「来年やった方がいいんですか」と、子育てにブランクのある私です。

 高学年になると大変だから・・・・・の言葉に即反応した私です。まるで後出しジャンケンですが、最後列でしたから・・・・・。

 結局あみだくじで決めました。まさかクラスの会長さんや副会長さんはできませんのでとお断りトークは忘れませんでしたけど。

 そして運よく「文庫」の担当になれました。

 文庫なら昔とった杵柄で馴染みがありますから。


 あれから1年本日新年度の役員決めがありました。今年も人選に困ることなく決まりました。大変なのは来年なのですね、私わかりました(笑)

 その役員決めを見ていてわかったこと・・・・文庫はできればやりたくないと考えている人が多いことを。

 私にしてみれば、こんな楽しいお役目はないのですが。

 この1年私が何をしたかといえば、ペープサードと文集の原稿書き・マラソン大会のお手伝い程度。じつは先日反省会が終了したのですが、私が市の図書館に行くお当番は3月3日なんです・・・・まだ終わっていない!!

 その日1冊の本をお薦めするスピーチを競争する当番校になっていて・・・・・そうっと黙っていればいいものを・・・・手を挙げてしまいました。

 何を薦めるかは決めました。子育て中のお母さんが手が出て、ほっこりする本です。原稿を見ないで5分で話すことになっていますので、もう口に任せます。

 ただねえ固有名詞がスーと出てくるかが心配です(笑)

 その前に19日はクラスで「読み聞かせ」です。昨日読み聞かせのノートが廻ってきました。今までの経過を見ましたら絵本の類が多そうですが、私の選んだのは「窓際のトツトちゃん」です。

 子供たちにとっては「しいじいやしいばあ」の小さい頃のお話です。ご両親は読んでいないけどおじいちゃんおばあちゃんは読んでいるかもしれませんね。

 なんたって770万部も売れた本ですもの。

 ママが亡くなってパパが単身赴任状態だった頃、眠る前にちーちやんに読み聞かせしていたのでした。

 学校の読み聞かせの本にちーちゃんがこれを薦めてくれました。

 最初のほんのさわりの部分しか時間がありません。それに「ちんどんやさん」のことが分からないでしょうから、ネットから写真を取り出して用意しました。

 用意万端までいかないけど、せいぜい大きな声で読むことにします。

 PTAの役員なんて今後絶対ありえないでしょう。いい経験しました。

依田 美恵子

  軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら



 ブログランキングに参加しています。ポチっとお願いします。
ポチットお願い!にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村 住まいブログ
ブログランキング・にほんブログ<br>

</div>
</div>
<!-- /entry-body -->

  <!-- entry-bottom -->
  <div class=
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

早く元気になろうと思います。

2016年02月17日 | 家族
2月に入った最初の日曜日、お雛様を夫と飾りました。ちーちゃんとパパは実家に帰って留守でした。飾る楽しみ残しておこうかなんて言いながらも。結局飾り切ってしまいました。

 ちーちやんの喜ぶ顔がみたかったから。

 ママの7段飾りにガラスケース入りが10ばかり。夫は丁寧にかざりたいようですので、私は箱から出したりガラスケースを拭く程度。

 ちーちゃんのお雛様は華やかなお内裏様です。この位が飾るには楽かもしれませんね。

 ちーちゃんの初節句に撮ったのでしょうか、ママとのツーショットの写真立が中から出てきました。

 それを見たら・・・・・涙がとどめもなく出てきてしまって・・・・・夫に見られないように部屋から出ました。

 その日以来・・・・心が潰れています。

 娘の「家に帰って治療したい」と切に願った言葉が耳朶から離れないのです。

 昨年春に亡くなった父を見て下さっていた訪問看護ステーションの看護師の皆さんが、先日お線香を立てに来て下さりました。

 もしこの訪問看護のことを知っていれば、娘も家で看ることができたかもしれないと思ったりしたのでした。

 病人を2人抱えて肉体的にも精神的にも目いっぱいになると、思考能力が無くなってしまったのでした。



 昨年6月老人ホームに暮らす恩師を友人と訪ねたことがありました。

 その友人に胸の内を吐露しようとしたら「話してはダメ考えてはダメ」と言われました。誰しも一つや二つどうにもならないものを持っているのだと。

 考えてもいい結果は出てこないから・・・・・。

 その言葉で私はどれほど救われたかわかりません。

 考えてはいけない、重い出してはいけない・・・・・なんとか潰れないでこれたのでした。



 先日の初午祭の雑踏の中で友人に出会いました。「知らなくて!!」と悔やみの言葉をいただきました。

 「あなただってどんなにか辛かったでしょう」と言ったのは私です。友人は30歳前の息子さんを亡くしていたから。

 
 考えても話してもダメだと思いながらもついグチを書いてしまいました。

 陽だまりの庭に雪の下で咲いていた福寿草が顔を出しました。

 はやく元気になろうと思います。

                                 依田 美恵子

  軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら



 ブログランキングに参加しています。ポチっとお願いします。
ポチットお願い!にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村 住まいブログ
ブログランキング・にほんブログ<br>

</div>
</div>
<!-- /entry-body -->

  <!-- entry-bottom -->
  <div class=
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中棚荘のつるし雛と鼻顔神社の初午祭

2016年02月16日 | 
 11日のお休み、小諸市の中棚荘に「つるし雛」を見に行きました。ちーちやんと私の小作品も展示されています。

 息子ファミリーはこの日、レスリングのお楽しみ会があって合流できませんでした。

 男の子がどう見ても、つるし雛に感動するとも思えないしとあきらめました。

 ちーちゃんもパパもたくさんの華やかなつるし雛にただただ感動です。

 大勢のお客様がお食事中でしたので、全部をそばにいって見ることはできませんでした。

 夫も私も何回もみていますが、それでもつるし雛は華やかででいい物です。

 母も感心してみていました。

 予約しておいた「雛御膳」もおいしく、ちーちゃんは「くるみだれ蕎麦」が特にお気に召した様子で、しっかりパパとちらし寿司とトレードしていました。

 ちーちゃんパパお家でつくってあげるからね。

 つるし雛を展示してあるのは、中棚荘の「はりこし亭」です。このはりこし亭は登録有形文化財を移築したものです。高い梁組のお部屋です。

 う~ん移築する時、断熱材を入れておけばよかったのに、と思わずにはいられません。暖房器具がいっぱいなんですもの。

 まあー中途半端な気密は建物の寿命を短くするからしかたがないのですが、しかし現代人はその昔が我慢できないのだわね。

 このつるし雛と押絵展2月22日までです。それ以後も一部展示はあります。

 なぜお雛祭りはまだなのにと思いますでしょう。それは出展している方がお家で雛祭りするためなんです。

 お早めにお出かけくださいね。11時半から15時まで、水曜が定休日です。

 11日は岩村田の花顔神社の初午祭です。ここ何年か前に、暦には関係なく11日になりました。計画が立てやすいです。

 例年新聞によると旧佐久市の人口位が参詣すると言われる位の賑やかなお祭です。

 今年は暖かかったので参詣者も一段と多く、駐車場の確保から大変なのです。

 駐車場で並ぶか、社殿の列で並ぶかの選択だと思えば、どうということはありません。参詣の列に並ぶこと40分でした。

 去年の春でしたか、竜巻で社殿の屋根が飛ばされてしまいました。今回それが修復されてそれまでの朱色から青銅色になりました。

 市民がまだその色に慣れずに賛否両論というところでしょうか。

 私この色を選んだ方すごいと思いました。敬服してしまうレベルです。どんな色にしてもたちまち馴染んでいくものですもの。

 長い列を過ごす間、過去に奉納された額などを眺めて過ごします。

 この日に合わせて俳句も奉納されています。その中に友人の孫を読む句を見つけました。

 ほのぼのとして心が温かくなる句でした。

 印象に残った額に「桑の葉」がありました。ここは養蚕の盛んな地でしたからなのでしょうか、桑の葉の種類が先ほどの屋根の色と同じ青色で1枚1枚描かれています。

 その数・・・・なんと68種ありました。こんなに桑の葉に種類があるなんて・・・・・。

 小学校低学年の頃までお蚕をかっていましたから、「おおしゅう桑」なんて懐かしい名前も真ん中あたりに見えました。

 近在でお蚕を飼っているなんてききません。桑の文化も消えていきます。神社に奉納されていたから、こうして平成の今も知ることができるのだと感心して帰ってきました。

 たくさんの額を眺めてきましたら、その桑の額が明治22年なのか、昭和22年なのかわからなくなってしまいました。また出かけ直してくることにします(笑)

 ちーちゃんは、お稲荷さんに上げる「あぶらげ」をパパに買ってもらいました。それを見られた方が「お稲荷さんだからあぶらげかあ」と驚いておられたとか。きっとお参りされるの初めての方だったかもしれませんね。

 あまりの混雑にお賽銭をあげてお祈りしたのに、考えてみたら何もお願いをしなかったわ。

 ちーちゃんはお参りよりも縁日が楽しみなのかもしれません。いちご飴ひとつでとっても幸せそうです。

 私はお参りの他に、たくさんたまってしまったお守りをお炊き上げしてもらいたかったのです。河原にはたくさんのダルマが積み上げられています。

 そこにお賽銭を多めにいれてお願いをいたしました。するとお種銭をくださるのですね。私初めての体験でした。私の次の方がそのお種銭を余計に欲しいと言いました。

 「お幾つですか?」「八っです」「それは多いですね」・・・・・私もそれは多いわと思いました。

 最後どうなったか聞いてはいられませんでしたが・・・・・お賽銭たくさん入れれば下さるかも・・・・・と思ったりしたのですが・・・・・。

 昔からこの混雑の中小さな子供を連れてくると、その後「おたふくかぜ」「水ぼうそう」「はしか」などをもらったものです。

 そういえば「風船や」さんのお店がなかったわねえ。あの風船を車に乗せるとパァーンと割れて泣かれたもんだわと、古い日々もまた懐かしく思い出されました。

                                            依田 美恵子

  軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら



 ブログランキングに参加しています。ポチっとお願いします。
ポチットお願い!にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村 住まいブログ
ブログランキング・にほんブログ<br>

</div>
</div>
<!-- /entry-body -->

  <!-- entry-bottom -->
  <div class=
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高田郁さんの新シリーズ「あきない世傳 金と銀」が出ました。

2016年02月15日 | 読書
 春一番が吹き、佐久の冷凍保存状態だった雪もだいぶ解けました。土曜日など1日中雪解けの雫の音がしていました。春近しの思いがいたしました。

 浅間山の雪さえ減りました。

 ちーちゃんのパパが「お先にどうぞ」と高田郁さんの新シリーズを貸してくれました。

 このところちーちゃんのクラスの読み聞かせの準備もあったりで「すぐに読めないかもしれないけど」と言いつつも、高田郁さんの誘惑に勝てませんでした。

 そしてその夜読み終えてしまいました。

 2016年2月18日第一刷発行なんですが、その前に読める幸せ!!・・・・・なんでなんでしょうね。

 高田郁さんの「みをつくし料理帖シリーズ」が終わってしまった後、本当に新作を待ちわびていたのでした。

 今回のシリーズは「あきない世傳 金と銀」です。1作目は源流篇となっています。

 文体がみをつくし料理帖と微妙に違うのはさすがです

 もちろん・・・・内容には触れませんよ!!

 皆さんご自分で読んで楽しんでくださいね。ハイ2時間で読み終えてしまうこと請合います。

 私もう次の作品を心待ちしています。
                               依田 美恵子

  軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら



 ブログランキングに参加しています。ポチっとお願いします。
ポチットお願い!にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村 住まいブログ
ブログランキング・にほんブログ<br>

</div>
</div>
<!-- /entry-body -->

  <!-- entry-bottom -->
  <div class=
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする