思い出しました。

2007年04月25日 | 住まいづくり
 あれはもう10年前のことだった。銀行の駐車場で「依田さん」と声をかけられた。それまで時々仕事をお願いしている先生である。「設備屋さんがお宅の仕事がとてもいいと話してくれたので、息子の家を建てて欲しい」とのお話。

 伺えばその設備屋さんは、別のお客様がご自宅を建てられる時に使って欲しいといって設備工事をしていただいた会社であった。いつもうちの工事をしている方ならそういう話はよくあることだが、日頃はよその工務店の設備工事をなさっている方である。

 設備工事をしている人が薦めてくれるのは間違いないからと、先生は話してくれたが、設備屋さんは友人である先生に本音をお話ししてくれたらしい。

 最近の強度不足のマンションで鉄筋の量うんぬんの声を聞くことが多かったが、
知り合いの設備屋さんの話だと、設備の時に配管をするのに鉄筋の量が少ないと大変楽なんだそうである。ということは、設備屋さんはマンションの鉄筋量の多寡を知っているということである。

 見えない所、見えなくなってしまう所、そこに建てる人の良心がある。そしてそこは後からは決してお直しが出来ないところでもある。
 目に見えるキッチンだバスばかりを気になさる方がまだまだ多い。気にしてほしいのは見えないところです。

 今日はその先生の3回忌、あっという間に逝ってしまわれた。
なっかしく思い出された雨の朝である。
                           美恵子

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お花見しました。

2007年04月23日 | 家族
少し早めの初節句の祝いが終わり、泊まったお客様もそれぞれ帰られた。
桜は今が満開、風は強いが雨だけは逃れた。義母を誘い花見にいく。

 長野牧場は桜の名所大木の並木がずーっと続く。曇り空に黒い幹と白い花のコントラストが墨絵のよう。老木はあちこち枝を伐られて痛々しいが趣はなんともいえない。

 100年はたっているだろう古木を、姑と嫁がそれぞれの娘と孫が帰ってしまった寂しさをかみしめつつ眺めている。

 ここ何年か積極的に桜の花見をしている。うっかりしていると遠くから見ただけで終わってしまうから。

 「中島さんですよね」と花の下でお声をかけていただいた。「今年の感謝祭いっですか、楽しみにしているのですが」とのこと「ありがとうございます、もうすぐ案内状お送りします」「おそばと花豆おこわがおいしかったので」と。

 ただ今準備のま最中です。みなさんお待ちしています。おでかけくださいね。
5月12日土曜日です。
                           美恵子
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禿山

2007年04月20日 | 信州の木材
 昨夜のNHKのクローズアップ現代を見た。熊本の荒廃した山はインパクトがあった。全国杉や桧が多いが長野は唐松である。戦後荒廃した山を植林した。間伐の時期を経ていよいよ本格的な伐期をむかえつつある。

 長い間外材のために日本の山は苦しんできた。植林をした以上手をいれていかねばならない。たくさんの税が投入されただろう。それでも8割の切捨てで2割しか市場にでてこないのが現状だった。コストをかければ出ててはくるだろうが、外材との競争にならないからだ。

 1本でも多く市場にのせる事が、植林をしてくれた先人達に報いること。
山に携わる人はみなそう思っていたに違いない。

 かって1年に2ケ月ロシア材の入りが悪いと、我が社の不良在庫(別に物が悪いわけではない、外材と競合するから)が無くなったものだった。

 国も県も民間もここ何十年と苦しんできた。間伐の時期なら山に切捨てでもいいが、伐期がきたものをそのまま切捨てにはしておけない。
地域材を使おうと、行政が補助金という重い重い腰をあげた。
公共事業、箱物は少なくなったとはいえ地域材を使うというのは業界にとっても大きな活路になった。

 さらにの追い風は京都議定書。国有林が今その予算を使って材が出はじめた。
そして昨夜のテレビである。外材が入りにくくなった。
日本という国ほど材木をムダに使う国はないと思う。住宅の耐用年数をみてほしい。ローンの終わりが建替えではないか。

 中国、インド、中東と木材を輸入する国が増えた。今まで世界の木材を好きにいれられた時代は終わった。ロシア材にしても、米材関係にしても、一旦中国に入って、そこで加工されて日本に入る。当初の製品は見られたものではないという感があったが今は3段飛びの飛躍である。

 さらに為替や(ドルだけの問題ではない)関税もからんで下がる要素はない。

 国産材は乾燥が出来ていない旨の話があった。外材だってすべてが乾燥材という訳ではない。その比率は増えてきているが。

 木材は節だ目だ以前に乾燥であるというのが材木を扱ってきた当社のポリシーである。乾燥材がようやく出回るようになったのが8年前、それ以後乾燥材に切り替えた。

 なぜ国産材の乾燥が遅れているかは、市場が育ててこれなかったからである。
乾燥技術は意外とむずかしいのである。当社も20年前に乾燥機を2基いれたが
稼動の期間は短かった。
 唐松に関しては高温乾燥という技術が県林業センターの吉田さんの開発で唐松の用途の拡大がすすんだと思っている。

 すべてが国産材に変換することは、不可能である。たちまちに禿山になるだろう。木材循環は少なくとも60年、それを30年足らずで建替えすることは成り立たなくなるだろう。そして長い間おなざりにしてきた付けは大きい。今みんなが国産材を使いますといっても、供給体制が追いつかないだろう。10年前にこの事象がおきていたなら、業界も元気があつただろうにと思うが。さらに長野県でいえば山に大きな木はそんなに無い。

 資源の有効利用を考えるなら、集成材という方向にいかねばなるまいと思う。
これなら木を無駄なく効率よく使える。日本の山を守るなら、地球環境を考えるなら、否応無しにその時代に突入するのではないか。

 木材循環に見合う家をたてること。これは貸家を含めてだ。
地球環境守るために是非考えて欲しい。あの禿山を見るのはつらい。
植林と下草刈りが経費がかかるのでそのままにされてしまうのだ。
連休に近くの山を登って見てほしい。・・・山菜もあるかもしれない。
                            美恵子

 
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とりとめもなく。

2007年04月19日 | 日々のこと
 今朝、予報通り雪。2、3年前は5月になっても降った。これも異常気象の表れなのかな。
 米大学乱射事件、今朝のテレビニュースを聞いていたら、突然40年前に読んだ
羽仁五郎著「都市の論理」が頭に浮かんだ。私の回路がどう繋がったかがわからない。たしかあの本は友人に貸したままだった・・・・余計なことは思い出せたのに、中味ときたら思い出せない。

 川柳にずっと聞き役にまわっているから座が持ち、という内容のものがあった。うまいことを言うなーと関心した。先週の土曜日女性の会で親しくなるために、少人数のグループ毎に、テーマを決めて話し合うことがあった。

 私のグループは「いつまでも輝いて生きるために」である。こんなの男性同士では、まじめに話す機会はそうはあるまいが、女性たちは「夫を自立させるためには」とかこの手のことにとても熱心である。

 今まで自由に時間を使っていたのに、夫が家に居るようになると思うように外出ができないのである。私の友人もぼちぼちそんな人が出始めている。
妻の自立は夫の自立の上に立つと教えてくれたのは、20歳も上の先輩だった。

 6人程度の話し合いなのに、全員が等分に意見が言えるということはむずかしい。話題を独り占めしてしまう人がいるものだ。そっと隣人に話題をふるのだが
、軌道修正はままならない。
それで上記の川柳が腑に落ちた。

 世の男性たちよ。女性はすごいですよ。
                          美恵子
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IHお勧め・・・主婦

2007年04月18日 | 住まいづくり
 いよいよ事務所もIHに替えた。ボンベを引き取りにきてくれたガス屋さんに長いことお世話になったご挨拶をした。ガス屋さんも気持ちよく長いこと・・・、と言ってくださった。

 事務所で使うのはお茶の湯を沸かすだけなのに、基本料があるので年間を通すとそれなりの金額になる。かといってポットだけだと心もとないので使っていたが、先月トステムさんの社員がキャンペーンだといって勧めてくださった。

 本当はお客様にお勧めするのが筋なのだが、そんなにタイミングよくいく訳がないのでこんなかたちで協力することにしたのだ。

 先日ガス器具が調子が悪いので見てください、との電話をいただいた。
交換なさるなら、IHという選択もありますが、とお話した。
お嫁さんはかなり心動かされた様子であったが、お義父さんがガスの設備の仕事をしていた関係でどうしても無理です、とのこと。

 掃除が楽なこと。部屋が汚れないこと。換気扇の掃除も楽なこと。でも一番は火を使わないことだろう。高齢化が進んでいる現在、90歳過ぎても台所にたつ方もいる。この私もナベを焦がしたことは1度や2度ではない。
老化はナベを焦がすところから始まるといっても過言ではあるまい。

 父がIHにしたことで気が楽になった、と感想をもらした。母が台所に立つ時にそれなりの気遣いをしていてくれたのだろう。
今朝も、煮物の材料があると一番うれしいと買い物の催促をされた。母84歳まだまだ主婦現役である。嫁さんはIHにも感謝する毎日である。

                          美恵子
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走り回るの大好きです。

2007年04月17日 | 住まいづくり
 昨日お引渡しのK様、お電話をいただいたのはちょうど1年前のことだった。
お嬢さんとは仕事の関係でお付き合いがあり、「建てるなら・・・」と言っていただいていた。お父様は「いい家が欲しい」を読まれて建てるのならソーラーサーキットというところで、話が急遽結びついたとのこと。

 あれから1年、家具の置かれていない部屋は広々して、2歳と3歳のお孫さんが部屋を駆け回る。只走れるだけなのにとってもうれしそう。私にも子供たちの喜びが全身に伝わってきた。
 2月のセミナーで講師をつとめてくださったお客様も子供たちがお部屋と廊下をぐるぐる廻ることができるような間取りに意図せずになり、それがとても良かったとおっしゃつていたが。

 こげ茶と白で統一された重厚でシックなお住まいである。どなたのコーディネートですか、とお尋ねしたら、お嫁さんとお嬢さんとのこと。いいセンスですね。

素敵なお住いを建てさせていただきましてありがとうございました。

                        美恵子

 
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旅先の赤面

2007年04月16日 | 
 旅の失敗を一つ。中国のホテルで夕食後、部屋に戻りパジヤマに着替えて窓際に行ったら、隣の部屋に通じるドアが目に付いた。

 今ほど別れた娘と息子と一緒にお茶にしょうと声をかけることを思いつき、ドアをノツクするが返事がない。バスを使っているにしてももう一人はそこにいるでしょうと思うからノツクをし続けた。

 パジャマじや廊下にでることも出来ないではないかと思いつつ。
内線のかけ方なんか聞いていないわよ。と言いつつ。

 そして突然ドアが開けられた。そこで私のみたものは・・・・・。
目が点。・・・開いた口が閉じない。・・・・なんてものではない。

 ありとあらゆる(私の知る限りの)言語を動因して謝った。
知らない人だったのだ。隣室が子供たちの部屋だったのは前日のこと。
錯覚していたのだ。
 イスラム系の大柄な男性の後に心配そうな顔をしたパートナーがいたこととと、自分が妙齢でなかったことをこの時ばかりは感謝した。

 どう考えても私が子供の部屋と間違えたというたどたどしい片言の言い訳よりも、万国共通語の方が理解度が高かったようであった。

 夫がバスを使っている間のできごとであった。
あーびっくりした。とは誰のセリフでしょうね。隣室の方でしょうね、やっぱり。
                          美恵子
                     
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旅先の冒険

2007年04月13日 | 
 ゴールデンウィークが近い。旅行会社から毎月送られてくる冊子を眺めつついつ休暇の取れるかと思案する。
 2年前のゴールデンウイークうまいカレンダーだったので、息子夫婦と台湾に行くことにした。予約をした日、夫に移動の内示がでた。連休中仕事である。「えー。うそでしょう。」と思った。この予約をして取り消しをするは初めてのことではないにしても、今回は私だけではない。考えて「あなた置いていくわよ」となった。かわいそう・・・・。

 その台湾旅行目いっぱいの日程をこなした。歩き疲れて台北の繁華街を歩いていて美容室で母の日のイベントをしているのを見つけた。嫁さんと二人でシャンプーをしたいね、ということで入ってみた。いや恐る恐るだったけど。小奇麗なお店で、片言でもなんとか通じた。

 そのシャンプーがすばらしかったのである。台はマッサージ機能付で保温されていて、体を横たえている間マッサージしてくれるのである。そして頭は人がマツサージをしてくれるのである。シャンプーよりもマッサージがメインかと思うようだ。

すばらしいサービスぶりに、日本でこのシャンプー台を普及させれば、絶対売れるのではと思ったものだ。帰って行き付けの美容院に話をしたが、日本にもあるのよね。で終わってしまった。サービスをする方と、受ける方の立場と感性の問題だとあきらめた。

 それを使っている美容院があれば必ず行くのにと考えたが、マツサージ機は我が家にもある。やはりそこに人間の手でマッサージのサービスが加わったということなのかもしれない。カガミの前でも10分も肩・首をマツサージしてくれたのだから。リピーターにならないお客のためにも。

 あまりに気分がよくなって、カットまでしてもらうことにしたのである。
カット集を渡されて自分のイメージを伝えると仕上がりがそれが思いのほかよかった。いつも美容院で座れば「いつもの通り」に慣れていた身にはとても新鮮であった。

 旅に出たと時、時々こんな冒険もいいかなと思った。
                          美恵子
 
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計算のコツ伝授します。

2007年04月12日 | 日々のこと
 年がら年中計算機をたたいていたから、数字には強いと最近まで自信をもっていたのに、このところ、材木の本数をチョークで数えていると不思議に38の数字のところでまごまごする。なんのトラウマかわからない。

 自信の暗算にいたっては、念のためと称して計算機で確認してしまう。

労働基準協会の冊子のコラムに面白い計算方法がでていた。

47×67のときは、直ぐ計算できるコツがあります。実際に計算すると、3149です
この場合、十の位を足して10になって、さらに一の位が同じ数の場合の計算ほうほうです。
まず十の位を掛けてみましょう。 4×6=24に一の位の7を足して31になります。それに一の位の7×7=49
これを並べて書くと3149となります。

84×24の場合 8×2+4=20に4×4=16で2016となります。

ただし一の位を掛けても1桁の場合は、その前に0をいれること。
63×43の場合 6×4+3=27 3×3=9 2709です。

少しおりこうさんになりましたが、これがいつまで覚えていられるかが問題です。

日本は九九まてですが、どこかの国では19段までだとか。
鍛えるにこしたことはありませんね。鍛えることを止めたときから忘れることがはじまっているのですものね。・・・実感です。

                       美恵子
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団塊世代

2007年04月11日 | 日々のこと
 あらゆるマスコミが明けても暮れても、団塊世代の話である。
たしかに団塊世代が動き始めたなと実感させられることが多くなった。
その動き初めた割合が5パーセントでも10パーセントにしても、絶対量が多いだけに社会に与える影響は大である。たぶんにマスコミに煽られている部分もあるかもしれないが。

 あわせてここで年金分割の話である。実際のところ年金を分割してそれぞれがそれだけで暮らせるほどの年金受給者はいるだろうか。
 年金分割の話が出てから、熟年離婚の数字は減少してきていたが、この4月までと待っていた人もいるのだろう。この所、早まらないようにというアドバイスがしきりに繰り返されている。
 
 夫と私はよくしゃべる方だと思っていた。それでも第3者に彼が私のことを話す時、「えー。」と思う時が度々ある。「そんなふうに思っていたんだ。」と事か重大事でないから、夫婦の危機にはならないが。
お互い仕事で抱える物が多くなって余裕がなくなっているところへ、子供だ孫だ老親だというさわぎが優先する毎日だ。しかし最終的には夫婦なのだ。

 昨日夫の誕生日だった。おべんとうを作りながら、「退職まで後何年なの」と聞いた。このところ彼の先輩たちの退職のご挨拶が届く。「後4年」ふーんじゃあおべんとうもあと800回位か。お手抜きべんとうでもありがとうと言ってくれる夫に、少しは愛妻弁当の名に恥じないお弁当を頑張って作り続けたいものだと思った。

 団塊世代の動きを見ながら、私たちはそれを学習してすばらしい生き方ができるように、準備を始めたいものだ。

                            美恵子
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