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一瞬の風になれ 2

2007年06月12日 | レビュー
先日、「一瞬の風になれ」をレビューで紹介しましたが、その後、2巻、3巻と読み進むにつれ、さらにおもしろくなってきました。この本は後になればなるほどひきこまれますね。全3巻というと「長い」「読めるかな」と思う人もいるようなのですが、絶対大丈夫です。読めますよ。

実は私も、あれだけ書評で好評を博している本ながら、一度に三巻注文するのは躊躇され、最初は一巻だけ買ったんですよね。でも結局追加で注文しました。

最近、別の本で「このごろ自分探しの旅に出る若者が多い。」という記事を読みました。「自分はなにがしかのものかであるはずだ。しかしまだその何かは見つからない。自分には可能性がある。それを見つけなければ。」という発想かと思うんですが、いったい、可能性というものは何なんだろうかと考え込んでしまいます。可能性というのは、今現在はなんにも持ってないということと同義です。可能性を持っていることに価値を求めるのではなくて、まず、それを現実に自分のものにしていかなくてはと思います。「一瞬の風になれ」を読んでいると、「良いも悪いもすべての自分ととことんつきあい、真摯に自分と向き合っていく」ことの大事さを感じます。そこまでやれば、結果は後でついてくる。自分、というものはそこに見いだせるのではないかと思います。

アメリカにいた頃、「何かを見つけたい」といって放浪の旅に来ている若者に出会いました。「何かって何?」その答えは「何かを見つけたい」などと言っている間には決して見つからないだろうと感じていました。とおく異国の地にやみくもに可能性を探るのではなく、自分の場所できちんと生きてきた人こそが、外国でもプレゼンスを持っていくのではないか。私はそう感じていました。

大げさな話になりましたが、やる気を刺激される本ではないかと思います。かさねて、お勧めしたいです。
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