院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

致死遺伝子

2007-03-04 19:46:21 | Weblog
 遺伝子型にはホモとヘテロがある。AA,aaがホモ。Aaがヘテロである。

 ホモAAとaaを掛け合わせた場合、その子供たちはAA,Aa,aA,aaの4通りになる。AAを赤い花、aaを白い花、Aaをピンクの花とすると、子供たちに赤、ピンク、白が出る割合は1:2:1となる。

 これが有名なメンデルの法則である。

 ところがメンデルの法則に従わない植物がある。結果が1:2とか、1:1になってしまうのである。

 この謎はしばらく解かれなかったが、ある人が致死遺伝子という考え方を出して解決した。

 赤と白が1:1で、ピンクが出ない場合、ピンクの株には葉緑素を作る力がないことが分かった。ピンクの株は葉緑素がないので育たない。その結果が赤と白が1:1となるわけである。

 致死遺伝子を高校の生物の授業で習ったとき、私は目からウロコが落ちたことを今でも忘れない。